2015.09.11

交通事故のやられ損じゃシャレにならない!そんな時は「無保険車傷害保険」


「飲酒運転や暴走行為の末 交通事故で罪も無い人が犠牲になってしまう悲劇」

こんなニュースはよく出てきますよね。

交通事故は決して他人事ではありません。
こちらに落ち度は無いのに、事故に巻き込まれることが現実問題としてあるのです。

普通なら相手の保険が使えるけれども…

世の中の人は全てが善人ではありません。
だから!という訳ではありませんが、全てのドライバーが安全運転を心がけ、万が一の為に十分な保険に加入しているという訳ではないのです。

事故の相手が、任意の対人賠償保険に加入していないケースもあります。
たとえ対人賠償保険に加入していたとしても、運転者年齢条件などの規定に合わず、保険金が支払われないことだってあります。

さらに、保険金は支払われても、保険金では損害を全額補償することができないかもしれませんよね。
ひき逃げや当て逃げの場合には、事故の加害者が特定できないという最悪のケースも起こりうるでしょう。

こうした場合に、役立つのが無保険車傷害保険です。
相手が支払うべき賠償金の不足分を受け取ることができる保険なのです。

意外と低い!?任意保険の加入率

自動車や二輪車を運転するには、自賠責保険への加入は絶対条件ですが、それだけでは十分ではないことは、すでに多くのドライバーが感じていることでしょう。

事故で相手が死亡したり、高度障害となったりすれば、億単位の賠償金を請求されることが最近は当然のようになってきました。

自賠責保険では死亡の支払限度額が最高3,000万円ですから、それでは足りないことは一目瞭然です。


では、一体どれくらいのドライバーが任意保険に加入しているのでしょうか?

日本損害保険協会のファクトブックによると、2000年以降でも加入率が辛うじて7割を超える程度なのです。
ただ、共済に加入していたり、任意保険を付帯しない中古の展示車もあることを考慮すると、実際に対人賠償を付帯している車は9割前後と言われています。

さて、この数字を高いと見るか、低いと見るか…


いずれにしても、無保険で走っている車の事故に巻き込まれた場合、十分な賠償金が支払われないリスクがあることは考慮しておくべきでしょう。

どんな場合にいくら支払われる?

不幸にして事故の相手が任意保険に加入していなかったなら…

こういった無保険車と事故を起こした場合に備えるのが「無保険車傷害保険」です。

支払われる保険金額は、自分が契約している対人保険と同じ金額になります。
また、対人保険の限度額が無制限の場合は、2億円が上限となります。

ここで注意しなければいけないのは、この保険は後遺障害や死亡した場合にのみ適用されるということです。

完治するようなケガの場合には適用されず、その場合には相手の自賠責保険で最高120万円までしか補償されません。
また、車の修理代も補償されないのです。

「無保険車傷害保険」と「人身傷害保険」の違い

さて、ここで、ちょっとした頭の体操をしましょう。

「無保険車傷害保険」に加入していれば、わざわざ「人身傷害保険」に入る必要はないのでは?
こう思う人はいませんか?

事故でこちらが怪我をしたのであれば、相手の保険で補償される、もし相手が保険に入っていなければ、「無保険車傷害保険」で補償されるという理屈です。

なるほど、それは一理あるかもしれませんよね。


しかし実は、この考え方はNGです。

まず、「無保険車傷害保険」は、ケガの場合には後遺障害に該当することが条件であり、後遺障害が残るかどうかの判断が必要なので、すぐに保険金が支払われないというデメリットがあります。

また、「無保険車傷害保険」は、賠償責任額を検討および決定してから支払金額が決まるのに対して、「人身傷害保険」では、約款で支払われる損害額基準(傷害・後遺障害・死亡、それぞれの損害額基準)が明記されています。

「無保険車傷害保険」は、加害者が賠償すべき金額、自賠責保険で支払われた金額を上回る部分を肩代わりする保険ですから、過失相殺が適用され、自己責任分の請求はできません。
一方で、「人身傷害保険」は、過失相殺を適用しません。
つまり、責任の有無に関係なく、被った損害が補償されるということなんですね。





無責任なドライバーは否が応でも一定数は存在します。
そんな環境で、無保険車傷害保険は万一に備えて入っておきたい保険ですね。

以上、無保険車傷害保険についてでした。





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