2015.09.02

【対物賠償保険のイロハ】対物事故は対人事故よりも賠償金が高くつく?


自動車運転中に他人の車にぶつけてしまった。
わき見運転をしていたら、ガードレールに衝突し損害賠償を求められた。

もしも、このようなことが起きて、明らかに運転者側が悪い場合、皆さんは金銭的な面で対応可能でしょうか?

損害賠償といっても、そんなにかからないのでは?
なんとかなるでしょ?


…比較的、なんともなりません。


モノを壊すことで受ける損害賠償は、数万や数十万程度で終わらないケースがあるのです。

実際にあったケースで、対向車と衝突後に、車が店舗に飛び込んだ例がありました。
この場合の店舗の損害額は1億3,580万円と認定されました。

こんな損害賠償を受けたら、この金額払えますか?

「対物賠償保険」は他人の自動車やモノに損害を与えた場合のお守り

こうした場合に備えて加入しておきたいのが対物賠償保険です。

対物賠償保険とは、自動車事故において他人の自動車やモノに損害を与え、賠償責任を負った場合に保険金が支払われるものです。

この賠償金ですが、壊したモノを修理するための金額だけがあてはまる訳ではありません。
例えば、自動車で店舗に突っ込んだといった場合、お店の修理の他、店舗が損傷したことにより営業ができなくなり、当該期間の売上などの補償も賠償する必要性すら出てきます。
つまり、場合によっては、間接的な損害となる従業員の給料や店舗の売上など(これを逸失利益といいます)も補償しなければならないのです。

そうなった場合には、多額の資金が必要となり、とてもではないですが個人では支払えない額になってしまいますよね。

しかしながら、対物賠償保険に加入していれば、こうした損害賠償金を保険金でカバーできるため、大きな安心を得ることができます。

万が一に備えて“保険金額無制限”を選んでおこう

さらに、確実なる安心を得るためには、保険金額を無制限にする必要があります。

なぜならば、仮に対物賠償保険の契約額が1,000万円であった場合、1億円請求されても1,000万円しかカバーできないからですね。

つまり、契約額が1回の事故における保険で支払われる上限額となってしまうため、それ以上の補償をカバーできなくなるリスクがあります。

このため、保険金額を無制限にしておくことが、大きな事故などを起こした場合に備える最善策といえます。

また、年代が古い車の損害賠償においては、修理費用が時価額を超える可能性があります。

その場合には、時価額までしか保険金が出ず、補償が不足することもあるのです。
こうした場合には、「対物超過修理費用補償特約」といった特約をつけることで、不足分をカバーすることが可能になるので、このような特約も検討する価値があるといえます。

損害賠償の「代位取得」とは?

さて、今度はモノを壊された被害者の立場から考えてみましょう。

もしも、加害者(他人)が自動車事故を起こし、被害者(自分)が自宅の外壁を壊された場合、早く修理したいとの思いから、被害者が加入する保険でその修理代をまかなったとします。

この場合、被害者としては修理によりキレイになって元通りになれば、問題解決となるかもしれません。

が、しかし、保険金を支払った保険会社はそれで事を済ませようとするでしょうか?

この場合には、加害者に対して、『あなたのせいで保険金を支払ったので何とかしてください!』という風に、賠償を被害者の代わりに請求してくる可能性があります。

これを「代位取得」といいます。
つまり、賠償する相手が被害者から保険会社に変わるだけとなります。
そのため、加害者は、ラッキー!支払わなくて済んだ!!にはなりません。

こうした代位取得による賠償請求が起こることも考えて、しっかり対物賠償保険に加入しておくべきでしょう。

「対物賠償保険」が適用されるケースと適用されないケース

そして、対物賠償保険はどんなケースでも適用されるのでしょうか?

基本的には、自動車事故により他人のモノを壊した場合に、補償を受けることができます。
実は、飲酒運転で事故を起こし、他人のモノを壊した場合でも保険金は支払われるのです。
相手への補償だからです。


一方、適用されないケースですが、
家族が所有する車やモノを壊した場合にはその損害は補償されません。
他人ではないからです。

また、ご自身の所有する車の損害も、家族の場合と同じように補償の対象にはなりません。
こうしたケースは免責といいます。
つまり、保険会社の責任は免れますが、補償はありません。


ですので、あくまで他人のモノを壊した場合の補償だという点を忘れないでくださいね。




いかがでしたか?
他人のモノを壊すことで受ける損害賠償は、意外と侮れません。

不測の事態に備えて、対物賠償保険なら迷わず「無制限」で備えておくことをオススメします。





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