2015.05.28

ん、息が…これって過呼吸!?呼吸をコントロールする「心」がダイジ


皆さん、自分が1分間にどのくらい呼吸しているかご存じですか?

呼吸回数や、1回あたりで何リットル吸い込んでいるのか、あんまり意識することってないですよね。
それに、その時々の体調にも左右されてしまいます。

一般的には、健康な成人であれば平常時、1分間の呼吸回数は12~18回、1回の換気量は500mlくらいです。
個人差はありますが、平常時よりも呼吸回数や1回の換気量が多くなる状態を「過呼吸」といい、医学的な言葉では「過換気」ともいいます。

過呼吸はなぜ起こる?

過呼吸の中で、代表的なものが「過換気症候群」だと言われています。
それを引き起こしてしまう原因は、強いストレスや緊張、不安、興奮、疲労などにより、脳の中にある呼吸中枢が過剰に刺激されてしまうことです。

この呼吸中枢がミソでして、過剰な刺激に反応すると、自己の意識に関わらず、「呼吸筋」が『がんがん呼吸するぞ!』と勝手に頑張ってしまい、過呼吸の状態になります。
この状態になると、ますます緊張や不安が強くなり、過呼吸をどんどん促進させるという悪循環に陥ってしまうのです。

呼吸が必要以上に増えると、どんな影響が?

代表的なものは「呼吸困難」で、息のしすぎで思うように息ができないという状態です。

もちろん個人差もあるのですが、他には、

・唇や手足のしびれ、けいれん
・頭痛、めまい、意識障害、失神
・動悸、胸の痛み

などの症状が見られることがあります。

そして、過呼吸を起こすと、自分で呼吸を整えることが難しくなります。
すると、さらに過呼吸は強くなり、中には失神してしまう人もいる訳です。

どんな人が過呼吸を起こしやすい?

過呼吸は主に、不安を感じやすい人、特に若い女性に起こりやすいそうです。
しかし、元々の性格に関係なく、過剰なストレスや運動でも起こることがあります。
例えば、女子高生のマラソン大会、普段あまり運動をしていない女子高生が急に長距離を走ったことで過呼吸となり、倒れ込んでしまうといったとは頻繁に起こり得ます。

また、日常からかけ離れた状況に急に追い込まれた場合、交通事故を起こした場合などは、一瞬にして強い衝撃や恐怖、緊張とともに、状況が一変しますね。
こういうときは、交通事故直後に過呼吸になることもありますし、その後の心理的なストレスが続き、「事故の相手と同じ色の車を見ただけで呼吸が苦しくなる」というような、PTSD状態になることもありますので注意が必要です。

なお基本的に、過呼吸の発作自体は、それほど長く続くものではありません。
適切な応急処置をすれば数分で治まりますし、後遺症が残るとか、入院治療が必要となるようなことはほとんどありません。
そして、何度も過呼吸を経験している人は徐々に、自分で落ち着かせる方法も分かってきたりします。


結局のところ、日頃から不安やストレスの原因になるようなものに近づかないようにすることが一番の予防策なのですが、そんなことも言ってられないので、究極はポジティブ・シンキングが大事なのかもしれません。
物事は深く考えない。
時間と空間に身を任せる。
人を愛する。

このような生き方が一番の良薬と言えそうです。




以上、過呼吸はうつ病やパニック障害、強迫神経症などの精神的な病気で起こることもありますし、脳の血管傷害である“もやもや病”でも起こり得ます。
特に思い当たる原因がないのに過呼吸をくり返すような場合は、一度きちんと病院で受診してみましょう。





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