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車やバイクを運転するということは、常に事故と隣り合わせの状況にいるということです。
そんなこと言われたら運転なんてできやしねぇというのは悟り過ぎですが、やはり意識と準備は必要です。
今回は、事故に遭わないための事前学習関連で、危険予測トレーニングについて見ていきます。
運転中の事故を回避するための事前学習として代表的なもので、危険予測トレーニングがあります。
皆さんもかつて、自動車教習所でシミュレーターを使って、危険を察知してブレーキを踏むといったトレーニングを経験したはずです。
トラックの陰からバイクがいきなり飛び出してきたり、駐車中の車の陰から子どもが飛び出してきたりといった場合、とっさに対応するのが難しかったのではないでしょうか。
このように、映像や画像を見ながら、パブリックな場所に潜む危険について考えるのが危険予測トレーニングで、車だけでなく、バイク、自転車、歩行者観点で想定される交通事故に対して行われます。
なお、危険予測トレーニングは、教習所だけでなく、警視庁、JAF、自動車メーカーのウェブサイトなどで実践可能です。
そして、危険予測トレーニングがなぜ必要かということですが、交通事故は基本的に“認知”が疎かな場合に起きがちです。
どれだけ集中していても見落とすことはありますし、死角から発生するような危険を認知するのは、なかなか厳しいものがあります。
総じて、“認知”と共に“予測”することも念頭に置いて、運転することが大事なわけです。
では、数ある危険予測トレーニングの中から、具体的な事例をいくつか見ていきましょう。
<シチュエーション>
夜の横断歩道で右から来る車が停止して横断を促してくれたのでそのまま横断
<想定される危険>
・反対車線から来る車やバイクは停止中の車のヘッドライトで歩行者が見えていない
・反対車線の車が停止したとしても、その横からバイクや原動機付自転車が追い越そうとしている
<対処法>
夜の歩行では、車が止まってくれるだろうという考えではなく、運転手は暗くて見えていないかもしれない、車は止まらずに突っ込んでくるかもしれないというのを前提に歩行。
<シチュエーション>
住宅街で自転車を走行中、見通しの悪い交差点に差し掛かる
<想定される危険>
・交差点の左右から車、自転車、人が飛び出してきて、出会い頭で衝突
<対処法>
一時停止の標識やマークがある場所では必ず一時停止を行う。また、それらがなくても見通しが悪い場所では一時停止を行い、周囲の確認を怠らない。
<シチュエーション>
車が信号のある交差点で、歩行者用信号は赤、車用信号は青の状態で曲がろうとしている
<想定される危険>
・赤信号でも横断を強行しようとする歩行者や自転車がいる
・左折時のバイクの巻き込み
<対処法>
目視による状況確認を必ず行うようにし、信号無視をする人がいるかもしれない、左折時はバイクが追い越しを図るかもしれないことを意識する。
<シチュエーション>
雨の中、傘をさした歩行者や自転車が走っている狭い道を、徐行運転
<想定される危険>
・歩行者は傘で車が見えていない
・自転車が滑って転倒する
<対処法>
雨かどうかに関わらず、狭い道に人がいる場合は徐行運転を心がける。また、雨の日は足元に注意を払っている歩行者や自転車が多いので、車がそばを走っていることに気づかないことも多々ある。ブレーキと必要に応じてクラクションを鳴らせるよう準備。
なお、危険予測トレーニングが完璧であっても、実際の現場ではそう上手くいかないことも多いので、例えば以下のようなイメージで日ごろから頭の体操をしておくのもいいでしょう。
母親や奥さんが作ってくれたお弁当を開けたら、何か変なものが飛び出してくるかもしれないと想定する習慣を身に付けると、それはパラレル的に、車や人が死角から飛び出してくるような状況への危険予測へと繋がります。
いきなり会社から1,000万円の臨時ボーナスを支給するとの発表があれば嬉しいですね。想像力が無駄に働きに働きますよね。ということは、逆に1,000万円を失うことの恐ろしさも同時にイメージできるはずです。つまり、事故を起こし、仮に加害者となってしまった場合は、1,000万円という大金を支払わなければならない可能性があるわけですから、そういう想定も大切です。
交通事故というのは思いもよらない場面で発生するものです。
誰もが自分は事故など起こすことはないと思っている中で、確実に今もどこかで起きているのです。
事故を未然に防ぐには、あり得ないと思う出来事に少しでも意識を巡らせることが重要です。
なるべく、もしもの想定を習慣化しておきましょう。