2015.04.08

【デコトラ車検の通し方】派手にするためのエッセンスは「愛」と「努力」なんですよ


幹線道路や高速道路には、毎日たくさんのトラックが行き来している。
どれもカッコいいし、迫力がある。
実はデザイン面だけでなく、空気抵抗を少なくしたり積載効率をよくしたりと、実用面でも工夫されたデザインになっているらしい。

そして、デコトラはとにかく派手の一言に尽きる。

あなたも高速道路などで、ギンギラでド派手なトラックを見たことはないだろうか?
それが噂の「デコトラ(デコレーショントラック)」だ。

銀色に光る、突き出たバンパーやひさし。
キャビンの上には決め台詞を書いた看板。
車体の横には天にも昇れそうな長いハシゴが架かっている。

また、荷台壁面に描かれた、凝り倒したアートは人目を引きつけ、車体のあちらこちらに電飾が施され、夜になるとネオンサイン顔負けの、まるで花火のようなパフォーマンスを見せてくれる。


このように、基本的にデコトラは、ベースはあくまでもトラックだということが分からないほど、多くの装飾が施されている。
本質を隠して生きる姿は、やはり美しいものなのかもしれない。

元祖デコトラと車検


デコトラは、1975年に公開された菅原文太主演の映画『トラック野郎』シリーズでブームになって市民権を得た。

ところで、あれだけ派手に飾っているのに、肝心の車検はどうしているのか?
不思議に思う人も多いだろう。

というのも、日本の車検制度は厳しい。
自動車の幅、長さ、高さ、重さなどが規定内でなければ、基本的にパスしない。
すなわち、デコトラがそのまま車検に通ることは、普通の感覚からするとあり得ないのである。

しかし、道路を走るデコトラには、しっかりとナンバーが付いている。
いったいどんな裏ワザを使っているのか。

元祖デコトラと車検

デコトラ愛あふれるオーナーの努力


実は、車検には“構造等変更検査”というものがあり、これに通れば堂々と道路を走ることが可能となる。

とはいえ、この検査も決して簡単なものじゃないということは、知識のある方ならご存知かもしれない。
少なくとも、運転席から視界が遮られることなく、安全に運転ができる状態でなければいけないし、飾りを付けすぎたり、大きなものを付けていたりすると、検査には通らなくなる。

結局のところ、デコトラのオーナーたちは涙ぐましい努力を重ね、車検に通せるよう、飾りを調整しているのである。
つまり、頭が良いのである、ある意味で。
まさに職人気質。

デコトラ愛あふれるオーナーの努力

ガラトラの時代、到来!?


ここまでの話は、仕事車(仕事で実際に使うデコトラ)の話。

一方で、イベント車(イベントで集まるときにしか使わないデコトラ)は、臨時運行許可を取って目的地に移動するといった方法で、何とか凌いでいることもあるそうだ。

なお、デコトラは海外にあまり例がなく、日本独自の文化とされ、クールジャパンと盛り上がっているらしい。
しかし、年々規制が厳しくなっていくにつれ、台数が減少しているのも事実だそうだ。



これまで散々、電飾やらハシゴやらを取り付けられてきたトラック本人たちからしてみれば、仮に喋るとしたら、『何をいまさら!』『ここまでやっておいて、どうすんだよ?もう!』となるに違いないし、徐々にその姿を見せなくなり、その内「ガラトラ(ガラパゴストラック)」と呼ばれる日も近いかもしれない。






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