2017.08.23

東京の名山「御岳山」は、大自然の息吹がフィーリングッドで安楽がより深きに

青梅:パワースポット:周遊と共生


暑い熱い今日この頃、いかがお過ごしだろうか。

当方、余裕の夏バテ気味でオンでもオフでもミスを連発している。
というよりも公理が間違っていそうで、ミスなのかどうかも正直分からない。
1周回ってミスするのが仕事みたいになってしまっている気もする。

まあ、そんな時期は、むさ苦しい喧騒を抜け出し、自然豊かな山中で英気を養うのがいいだろう。
とはいえ、東京の近場の山ですぐ思い浮かぶのは高尾山あたりなのだが、有名すぎてガヤガヤしていそうで心が休まらない。
人足もほどほどで、かつパワースポットが点在する場所がベストなのである。



ということで今回は、青梅市にある「御岳山」へ。

標高929m、古くから山岳信仰の対象として崇められ、山上には“武蔵御嶽神社”や樹齢1,000年を超えるとされる“神代ケヤキ”など、多くのパワースポットがあり、ご利益を求めて都内外から人が集うマウンテンだ。

いざ出立。


Hiho Hiho to ミタケサン


御岳山までは、新宿から車で1時間30分程度。

まず中央自動車道に入り、八王子ICを出て国道16号線を直進。
数百m先の谷野街道入口交差点を右折して東都道166号線に入り、しばらく進んで善太郎坂下交差点を今度は左折。

そんなこんなで左折右折を繰り返し、都道45号線まで来ると、いよいよ田舎チックな風景にイン。
左右には山、民家はまばらで、道路横には多摩川が流れる。

いくら東京とはいえ、ここまで奥地になると、我が故郷となんら変わらない。

いやはや、東京23区がいろいろと異常なのである。




あれやこれや考え事をしつつ、さらに15分ほど車を走らせると、ケーブルカー乗り場の“滝本駅”に到着。

近くの駐車場に車を停める。



なお、山頂に行くには2通りの方法があり、歩いて登るか、ケーブルカーを利用するか。
いずれにせよ、登山口が滝本駅そばにあるので、本格的に山登りをしたい人でもまずは滝本駅に向かおう。

滝本駅




意気揚々と券売機で往復の乗車券を購入し、ケーブルカーに乗り込む。



ケーブルカー



ちなみに、御岳山のケーブルカーは平均勾配が22度と、関東一急勾配なのだとか。

高低差423mをたった6分で登るということで、途中耳抜きさえ必要になり得る。





そして終点の“御嶽山駅”に着いたら、まずは「産安社」へ。
字面で想像できるが、産安社には安産と子育ての神が祀られており、さらにこのところ、縁結びのご利益があると人気急上昇中なのだそう。



10分ほど山道を歩くと、お社が見えてきた。

産安社



そこまでパッとはしないが、ひとまずお祈り。
パッとする出会いを求めて、賽銭を入れ、今後の良縁を願って手を合わせる。
まあ、これまで祈りが届いた試しはないが、こういうのは形が大事なのだ。

なお、誰に宛てて言うわけではないが、真剣すぎて神様が引いてしまっては元も子もない。
あくまでもクールに縁を期待しなはれ。





極めてクールな祈りを終え、続いて向かうは「武蔵御嶽神社」。
山道を下り、しばらく歩くと宿屋街に出る。
そこから坂道を15分ほど登り続けると、今度は小さな商店街が現れる。

その一角に巨大な木をディスカヴァー。




どうやら、これが「神代ケヤキ」らしい。

神代ケヤキ



一般にケヤキは長命の木とされているが、その中でも日本有数の長齢樹1,000年超えを誇り、幹周は東京都内第4位とのこと。

うん、東京で4位ってどうだろうか。
スゴいっちゃスゴいか。
まあ、よろしい。





なんとなく木陰でしばし休憩した後、次なるパワスポへと歩を進める。



商店街を突っ切り、鳥居をくぐって、いよいよ日本三御嶽のひとつ、武蔵御嶽神社に。

武蔵御嶽神社



赤とゴールドのコントラストが荘厳で、龍や虎、鳳凰などの細工も見事。

武蔵御嶽神社には、盗難除けと魔除けの神である大口真神(おおくちまがみ)、通称“おいぬ様”が祀られていることから、犬を連れて参拝する人も多いらしい。
ちなみに、“いぬ”と言っているが、実は狼だ。
東国征討の際に、蛇に道を塞がれ困っていたヤマトタケルを道案内してあげた2匹の狼が大口真神、ということらしい。
ただ、犬は狼の子孫と言われているので、ご先祖様に会いに来た感覚なのであろう。




一通り境内を見て回り、次はマイナスイオンを希求し、滝へと赴く。


優雅な二瀑


まず第一の滝「七代の滝」。

武蔵御嶽神社の鳥居を出て、右の道へ。
しばらく山道を歩き、長尾平まで来たら、看板に従って森に続く階段を下る。

看板には“七代の滝 0.6km”と書いてあるのだが、体感的には倍ぐらい。
とにかく急な階段を下っては登り、下っては登り、下がり上がりの上がり下がりで、橋を渡ってさらに登っては下りの繰り返し。


御岳山は登山初心者にも優しいと言われているが、割とSっ気は感じる。






なんだかんだ20分ほど歩いて、ようやく七代の滝とご対面。

七代の滝



決してダイナミズムはないが、森の静けさと調和した気品のある滝、といったところ。
音を聴いているだけで疲れが吹き飛ぶ感覚。

滝はご無沙汰だが、やはり癒されるものである。




ひとしきりマイナスイオンを浴び、今度は第二の滝「綾広の滝」へと向かう。

さしあたって、この場合は仕事ということもあり一心不乱に滝を目指してはいるが、なぜ滝なのか、そもそも自分が人生で何を目指しているのか、さっぱり分からなくなる。
要するに、自然に囲まれながら身体を動かしていると、何もかもバカバカしく思えてくるのである、良い意味で。



さてさて、七代の滝から綾広の滝へは、ショートカットが便利。
七代の滝の近くに鉄のはしごが設置されているので、それを上がれば時間をだいぶ短縮することが可能。


はしごを上がり終え、看板に従って10分ほど進むと「ロックガーデン」に着く。

その名の通り、芝生のように苔むした岩がゴロゴロ転がっているエリアだ。

ロックガーデン



ねえねえねえ。

これ、結構まんまスタジオジブリの世界観じゃねえっすか?

昨年行った亀岩の洞窟よりも、もっと“もののけ姫”ワールド強くねえっすか?

目を凝らしたら、“こだま”いるんじゃね?レベルでしょう。




などと、気色の悪い興奮を携えて歩いていると、あっという間に綾広の滝に到着。

綾広の滝



こちらも派手さはないが、心が洗われていくような清らかさ。

豪快な滝はそれはそれで快いが、ゆったり流れ落ちる滝には、また違った趣がある。



ちなみに、綾広の滝には祓戸乃大神(はらえどのおおかみ)が祀られていて、古くから神事が行われ、現在も6月7月9月の年3回は滝行体験ができるらしい。

豪然たる猛者は、どしどし申し込みなはれ。


とろろざるそばの喉越しがエグい


手一杯のパワスポを堪能した後は、武蔵御嶽神社前の商店街まで戻り、ランチ。


商店街にはいくつか食事処があるが、中でも抜群の眺望が自慢だという『駒鳥売店』を訪れた。

駒鳥売店



店内に入ると、すぐさま圧巻の山ビュー。


よく晴れた日には栃木県の日光連山まで拝めるという。


駒鳥売店



絶景と共にいただく食事は、さぞ美味なることだろう。


注文したのは、名物の「とろろざるそば(980円)」。



ところで、そばって、麺類の中でも、高級志向なイキフン出るよね。
エスタブリッシュ感あるよね。
あれ、いったい、何だろうね。
何がそうさせるんだろうね。
巷のラーメン屋とうどん屋とそば屋を並べて想起してみると、差が歴然だね。



みたいな感じで、頭が沸騰するほど考えを巡らせていると、水をさすように料理が到着。

とろろざるそば



結構なボリュームだが、見たところ、そば粉は少なめのタイプ。


早速いただきまぁす。






うううぁぁぁぁ!!!

つなぎの割合が高くてぇ!!!

そばの香りは抑えめでぇ!!!

麺がツルツルでぇ!!!

喉越しに特化させた感じでぇ!!!

とろろと絡んでスベるスベるぅ!!!

そばつゆは甘めぇ!!!

可もなく不可もなくぅ!!!

噛まずに流し込むスタイルで一気に完食だぁ!!!

ついでにそばつゆも完飲だぁ!!!

ぅおらぁぁぁぁぁ!!!







とまあ、食レポもしっかり完遂したので、おさらば。



あとがき


御岳山にケーブルカーがあるというのは相当な美点で、老若男女問わず気軽に行ける秘境スポットだと言える。



さしずめ、日々の身体的疲労や意味不明な精神的ストレスによって、エネルギーが枯渇しそうで、キレそうになっている大人たちにこそ、御岳山は手を差し伸べてくれそうである。



フゥ~。
心地良い息吹フゥ~。





◇text:日下部貴士/A4studio




「御岳山」INFO


■住所
東京都青梅市

■電話番号
0428-24-2481
(青梅市観光協会)

■営業時間
9時00分~17時00分<武蔵御嶽神社>
7時30分~18時30分<ケーブルカー>

■料金
ケーブルカー運賃
片道590円/往復1,110円







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