2016.04.22

【IPO株】ジャンプ、晴れやかにジャンプ。さあ行こう。昇って行こう。

いよいよ来たか、ハイジャンプ。


今回は、IPO株についてです。

IPO株は、手元にある程度の余裕資金があって資産運用を考え始めた方、マネーゲーム的なノリではなく、しっかり利益が欲しいというような株初心者の方にもオススメです。
というのも、IPO株の購入は比較的リスクが小さく、利益確定までの手順がほぼ固定化されていますので、株初心者であっても、ほぼ確実に利益を得られるものだからです。


ということで、IPOの概要やIPO株の購入手順などを見ていきます。

IPO株とは?


IPOって何?から始めます。

IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、直訳すると「最初の公募」、意訳としては「新規公開(新規上場)」です。
要するに、企業が初めて自社の株式を証券取引所に上場することを指していて、IPO株というのは、「新規公開株(新規上場株)」のことです。


では次に、IPO株投資の流れを見ていきます。

企業の上場承認がおりました!新規上場します!となった段階で、証券会社が“IPO株を買う権利”の抽選を行います。
例えば、X社がIPOで10,000株を市場に出すとします。
ちなみに、この10,000株は証券会社1社に全部預けるのではなく、何社かに分けて預けるのが通例なので、ここではA社に5,000株、B社に3,000株、C社に2,000株が配分されるとしましょう。(※一番配分が多いA社のような証券会社のことを、“主幹事”と言います)
なお、この場合、比較的IPO株の購入権を獲得しやすいと考えられるのは、A社の証券口座を持っていて、A社の抽選に参加する投資家ということになりますね。

そして、抽選にヒットした投資家がIPO株を購入し、その後、投資家は実際の上場日のはじめに付く株価(→初値)で売り抜けて、利益を確定していきます。
この『上場する前にIPO株を手に入れて、上場した時点で売ってしまう』ところが、IPO株のミソで、抽選にさえ当たれば、手堅く利益を確保できる訳ですね。


また、IPO株の公募価格(上場前の株価)はたいがい低くなってくるので、資金の少ない方でも購入しやすいという側面もありますし、さらに、上場後は株価が数倍に高騰するケースもあったりするので、それだけ注目を浴びやすい株だということになります。

企業がIPOするまでの流れとIPO株の買い方


では、企業のIPOの流れと、それに準じるIPO株の買い方について見ていきます。

<1>公募価格の決定


上場直前、企業は自社の株価を決めるために、主幹証券会社と相談しながら、IPO株の購入希望者を調査します。
これを、「ブックビルディング」と言います。
そして、出資希望者が申告した株価と株数を参考に、上場直前の仮価格(⇒公募価格)を設定します。

<2>公募価格での出資者募集


購入希望者は抽選に参加して、当選すれば、希望した株数を購入できます。

<3>上場して初値がつく


株式が実際に上場された時は、高確率で、初値が公募価格を上回ります。
これは、株式の新規公開では、当該企業が事業を拡大させていく前提に立っているので、投資家が企業の“伸びしろ”に期待して、買い注文が殺到するからです。

なお、それは当然のことで、基本的に上場を果たすということは、上場できるほどの実績をそれまで積んできて、業績もそれなりに伸びていることを示しているに他ならないので、市場の期待値はその分高くなってくる訳です。

□跳ねやすい。利益を得やすい。それがIPO株。


まとめると、以下の作業を通して短期間で大きな利益を得られる可能性が出てきます。

●ブックビルディングの段階で希望の株価・株数を申告
●公募価格が発表されたら、証券会社の口座に資金を入金し、抽選に参加
●当選後、IPO株を購入する意思表示をして購入確定
●上場後、初値がついたらすぐ売却


なお、より多くの利益を期待したいのであれば、世間的に派手な銘柄やユニークな銘柄を狙うのがいいでしょう。

例えば、2014年には、身体の生体信号を読み取って動く、世界初のパワードスーツ“HAL(ハル)”を製造したベンチャー企業『サイバーダイン<7779>』がマザーズに、2015年には『日本郵政<6178>』が東証一部に、直近であれば、ソーシャルブックマークサービスの“はてなブックマーク”などを提供する京都発祥のWEBサービス企業『はてな<3930>』がマザーズに上場し、それぞれ大きな話題となり、初値が公募価格を大きく上回りました。

特に、目立ったプロダクトや革新的なサービスを提供している企業や、上場する前から知名度の高い企業は、IPOした後も株価が上昇していく傾向が強いです。
ただもちろん、そういった人気IPO株の場合、抽選の当選倍率も上がりますが、当選倍率の高さは公開後の買い注文がさらに増える可能性が高いことも意味しているので、売買バロメータとしては重要指標です。


なお余談ですが、ここ最近、LINEが上場準備を始めているやらいないやら、IPOするやらしないやらと、様々な推察が飛び交っていますよね。
そういった身近な企業で、まだ上場していないところに注目していくと面白いですよ。

知っておきたいIPO株の懸念点


という訳で、IPO株は、当選すれば、高確率で稼げる投資先ではありますが、投資である以上、懸念点が全くないという訳ではありません。

以下、IPO株の気になるところを見ていきます。

事前にまとまった資金が必要


30万円ほどの資金があれば、ほとんどのIPO株を購入できますが、IPO株の抽選に参加するためには、購入に必要な資金を口座に入金しておく必要があります。
ですので、仮に複数のIPO株の抽選に参加するには、少なくとも50~100万円前後の資金が必要になってくることが多いです。
その資金を、1ヶ月くらいは実投資に備えてプールしておくことになるので、一時的なキャッシュフロー(自由に使える現金)が悪化し、家計を圧迫するようなこともあります。
IPO株に集中する場合、100万円以上の余裕資金があるかどうかを、ひとつの目安にすればいいでしょう。

初値が公募価格を下回ることもある


上場しても、話題先行で実力がなかったと判断された銘柄や、事業内容が地味すぎて分かりづらい銘柄は、投資家たちの耳目にとまりにくく、期待値が高まらず、買い注文がそこまで集まらない可能性があります。
そうすると、買い注文が少ない状態で利益確定目的の売り注文が集中することになるので、初値が公募価格を下回ることもある訳です。
また、景気が急激に悪化しているなど、株式市場全体が冷え込んでいるタイミングでは、どんな良銘柄でも初値が上がらないといった悲劇も起こり得ます。

言ってしまえば、新規公開株の初値は、“お祭り”のようなものですね。
銘柄そのもののポテンシャルと同じくらい、市場全体の雰囲気に左右されるものと捉えましょう。

株価の乱高下に巻き込まれないように冷静に


新規公開直後の株式は、基本的に急騰と急落を繰り返し、蛇行していきます。
これは、IPO株に狙いを定めた投資家の利益確定への動きや、利益確定売りが終わる頃の下げ止まりを狙っての買い注文など、様々な投資家心理が入り乱れているからで、まさに株式市場の縮図が垣間見られます。

例えば、初値が公募価格を上回った直後に、『もう少し株価上がるだろう…』という欲が出すぎて、惰性で持ち続けて、結果的に売り抜けるタイミングを逃してしまい、そこから株価がだんだん下がっていってほぼ利益なし、みたいなこともあり得る訳です。

「IPO株」を「未公開株」と混同しないように


懸念というよりも、心がけといった意味合いですが、初心者が勘違いしてしまいやすいのが、「IPO株」と「未公開株」の違いです。

「IPO株」は上場が決定して、あとは市場に出す価格を探っているだけの状態で、“証券取扱”の資格を持つ正式な証券会社が、正当な手順に基いて抽選と売買を行います。

それに対して「未公開株」は、その名の通り、公開されていない株のことで、詐欺事件で登場することが多いです。
『近いうちに上場することが決まっているこの株を、あなただけに紹介します!内緒ですよ!誰よりも早く買いません?』みたいな誘い文句に乗せられて、株を買ったら、実際IPO株でも何でもなかった、みたいなこともあります。
もっと言うと、そんな企業は存在すらしていなかったというような、コントみたいなシナリオもなくはないので、少し意識しておきましょう。

IPO株の当選確率を上げるための秘訣


ここまで読んで、概要は理解できたと思いますが、やはり気になるのは、IPO株の購入権を手に入れるための抽選のところですよね。

当選するコツはあるのか?といったところです。

「抽選のやり方」と「IPO取り扱いの数」


IPO抽選は、100%完全平等抽選、70% 完全平等抽選、50%完全平等抽選など、証券会社によって、その方法はマチマチです。

特に、大手の総合証券は慣例的に、IPO株の紹介で優先順位を付ける比率が高いことで知られています。
要するに、コネクションです。
IPOみたいな美味しい案件は、昔からのお得意様、資金を多く保有している大口の資産家などが優先されて、回される訳ですね。
ただ、そういった商習慣は証券に限らず、世の中ではよくあることなので、別に取り立てて言うほどのことではないのですが、IPO株というのは、それくらい人気で重要な投資先だということは理解しておきましょう。

ということは、投資初心者などが、そこまで多くない手持ち資金でIPO株に攻め込むのであれば、完全平等抽選の比率が大きく、かつIPOの取り扱いが多いネット証券会社から参加しなさいよ!ということになります。

オススメは、マネックス証券、SBI証券、SMBC日興証券あたりですが、詳しくは、事前に下調べしておきましょう。

複数の証券会社で口座開設して、それぞれから応募


冒頭の方でも触れましたが、証券会社ごとに販売可能なIPO株数が振り分けられるので、複数の証券会社に口座を開設し、それぞれの口座から公募申し込みを行う方が、当選確率は上がります。

というのも、IPO株の購入申し込みは1口座につき1回のみという決まりはありますが、複数の証券会社から応募することは禁止されていないからです。


最後に


IPO株は通常の株式投資とは異なる魅力があって、特に人気企業のIPOともなると、市場はほぼお祭り状態です。


企業の新たな門出に立ち会うだけでも、経済的に意義深いものですし、目を付けていた企業がお祭りを開催するぜ!!となったら、祭りを構成する一員となって盛り上げてみてはいかがでしょうか。


企業の上場というのは、記念すべき大きなハイジャンプですから。





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