2017.02.01

信号機:ほぼ青と黄と赤で光ってるやつ/“吾輩は猫である”

世の中いろんなシグナルがあって、もう全く気付かれずにドンズベり、あるいは意図的に素通りされてもうてる残念なシグナルも多いけど、信号機のシグナルは必ず受け止めたってくれよ


吾輩は猫である。
名前はある。
シンゴウである。

幼い頃は人間なる存在が吾輩をどう呼んでいたのか聞き取れなかったが、最近になってようやくシンゴウと呼んでいることに気が付いた。

そして、飼い主はどうやら赤木信吾というらしい。
このシンゴという名前、彼の母親が信号機フェティシズムで、世の交通を照らす信号機のように、この世界を青と黄と赤で照らすような子になってほしいと、シンゴウキのお尻のウキを取り払って命名したようだ。
ところがシンゴというのは人間界では比較的よくある名前で、その由来が他の誰にも伝わらないのが悔しいのか、吾輩にだいぶモロなやつをモロに付けてきやがったのである。
ローマ字で表記するとSHINGOとSHINGÔなので、信吾と吾輩は、もはやボノボとチンパンジーぐらいの差しかないのである。
まあモロにシンゴウキはやりすぎなので、キだけは外してシンゴウになったことは容易に想像できるが、吾輩を媒介として、シンゴがシンゴウキから来ているのだということを周囲にひそかにアピールしているという、極めて気色の悪い輩である。
人間というのは頭が賢い分、気色の悪い性分の輩も多いのであろう。


それにしても、この信吾という男、クルマの運転がせっかちである。
我々が暮らす地域では、暇さえあればせっかちな運転を好む人間が多く、内心に独自のポリシーを持っているという。
そのポリシー、よくよく聞いてみると、“青は渡れ、黄は渡れ、赤は注意して渡れ”だから、たまったものではない。
頭のガソリンが何なのかが気になって仕方がない。

とにかく今度、信吾が吾輩をドライブに連れ出す時に助手席に乗り、本来のシンゴで行け、邪道なシンゴはダメだ、それでは信号機にあやかれていないぞ、あやかり損ねているぞ、と説教してやろうと思っている。





ということで今回は、「信号機」の話。

ご存知の通り、交通を調整したり、進行許可や停止指示を行ったりする点灯機器ですね。



信号機

信号機


さらに信吾は、運転がせっかちどころか車内での愚痴がひどい。
口はずっと青である。
赤が壊れているのである。

信吾の彼女はクルマに乗っている時に決まって、『夜中に誰かが全国の信号機の色の順番をグチャグチャにして、左から黄、赤、青とかになってたらどうなるんだろう?』『変わるのが遅い信号機って逆に社会機能を麻痺させてると思わない?』『なんか海外では信号機がない方が事故が減るっていうデータもあるらしいね』みたいなことをケタケタ笑いながら言うので、まるで自分が侮辱されている気分になるとかならないとか、吾輩に延々と語りかけてくるのである。

もちろん、彼女は信吾の名前の由来など知っているわけがない。
つまりは吾輩までもが知らず知らずのうちにゲロスベりということになる。
なぜなら、吾輩の名前はシンゴウだから。

シンゴの猫がシンゴウなど、ズルッズルである。
信吾のことは嫌いではないが、我々は一緒にいるだけで即ズルッズルである。





信号機の点灯色はCIE(国際照明委員会)が規定していて、青・緑・黄・赤・白の5色を使用するように国際標準で決められています。
その中で交通信号に使われるのは緑・黄・赤の3色で、青・白は航空信号などに使われています。

また、いわゆる日本の“青信号”ですが、実際は緑色に見える人も多いと思います。
それもそのはずで、前述したように、国際的に交通信号に使われているのは緑で、青ではありません。
海外では見たまんまgreenと表現されている一方で、日本では緑に見える信号をなぜか“青信号”と呼んでいますね。
これは、色弱の障害を持つ人は赤と緑の区別が困難なので、日本では昭和40年代後半以降に信号の緑を青に近付ける工夫を施しているところに起因します。
それ以前は、法律上でも“緑信号”とされていました。

なお日本においては、車両用信号機は横型が主流で、縦型は雨や雪の付着が少なくなるので北の方で多く採用されていますが、欧米や中国では縦型が一般的です。


その他、普段よく見かける信号機を挙げてみましょう。


矢印式信号機

矢印で進行方向を表示する信号機。日本では青矢印と黄矢印の2種類あり、青矢印は道路交通、黄矢印は主に路面電車の信号として採用されています。道路上では特に右折車両の多い交差点によく設置されていて、信号機が赤や黄であっても、矢印が出ている方向に進行できます。また矢印の一般的な表示は、青信号の下に「左折可」、黄信号の下に「直進可」、赤信号の下に「右折可」で、五差路や六差路といった複雑な交差点では矢印の種類も増え、斜め方向などの指示も出てくるので意識しましょう。ちなみに従来のUターン可能な交差点では、信号が青の時以外のUターンは禁止されていましたが、渋滞解消のためにルールが変更され、矢印が出ている場合でも行うことが可能になりました。

一灯点滅式信号機

黄と赤だけが点滅する信号機のことで、交通量の少ない場所に設置されたり、交通量の多い通りに合流する狭い道路に設置されています。赤の点滅は一時停止、黄の点滅は徐行運転を意味します。

※歩行者用信号機

歩行者用信号機は縦型が一般的で、基本的に上方に赤、下方に青の配置で、イラストで「歩く」「止まる」が描かれています。近年では押しボタン式や待ち時間を表示してくれるタイプもあります。なお、歩行者用信号機が設置されていない場所では車両用信号機に従うことになります。

※自転車用信号機

日本では、歩行者用信号機に「歩行者・自転車専用」の標識を取り付けて、自転車用も兼ねる例が大半です。


信号機の罰則


信吾は性懲りもなく、青は渡る、黄は渡る、赤は気を付けて渡ることを繰り返し、とうとう警察に赤信号無視を指摘され、違反切符を切られたのである。

もういい加減、信吾の信号機コンシャスで信号機ドリヴンな人生に関わりたくないというのが本心ではあるが、家猫の立場では逃亡は困難である。





罰則についてですが、「信号無視(赤)」では違反点数2点加算の反則金9,000円、「信号無視(点滅)」では違反点数2点で反則金7,000円の支払い請求が生じます。
特に、点滅指示を送る一灯点滅式信号機などは、交通量の少ない場所に設置されていることも多いので、誰も見てないだろうとそのまま通り過ぎないように。
たまたま警察が巡回などで見ていることもありますから。



海外の信号機

信号機


ある日、信吾は何を思ったのか、吾輩を海外旅行に連れて行くと言い出したのである。
家猫は外に出ることすら恐怖なのに、海外に連れ出すとは、つくづく脳のメカニズムがイっているとしか思えないのである。

ところが実際は、海外旅行をそれなりに楽しむことができた。
外国の人間にも吾輩はモテたのである。
猫は万国共通の温度感で通用するようだ。

まあそりゃそうである。
人間から見たら、猫は猫である。
男前かブサイクかの判別は難しいのである。





世界初の信号機が設置されたのは1860年代のロンドンで、主に馬車を誘導するためのものでしたが、当時は光源にガス灯を使用して手動で操作する必要があり、稼働数週間にして爆発事故を起こしたりと問題も多かったようです。
それから現在のような電気を使用した3色点灯式は、1920年頃にアメリカで登場しました。


そして世界にはユニークな信号機があります。
キャラクターのミッフィーを歩行者用信号機で表示したものがオランダにあったり、イギリスでは乗馬用の信号機が設置されていたりします。
また、中国には青信号が1秒経ったら赤信号に変わる地域があるとのこと。
この1秒が何を狙っているのかは疑問ですが、現地の人はそのバイオリズムに慣れているようで、1秒のタイミングを見計らって無理やり横断するそうです。

中でも歩行者用信号機は、ユニークな絵柄で観光客を楽しませてくれるものが結構あるので、海外では目を光らせてみてもいいでしょう。



おわりに │ 吾輩がまとめるのである


えっと、そもそも今回、吾輩はなぜ出てきたのだろうか。

近頃は吾輩の仲間が人間界の様々なコンテンツに出演し、人間の言葉を喋っているように演出されていることも多いと耳にしたが、絶対スベるであろう。
不可避であろう。
ズルズルであろう。

勇んで登場したものの結局はずっと邪魔にしかなっていない、というのを吾輩が今ここに地で証明してしまっているわけで、他のどんなパターンであろうと、人間は誰一人として笑っていないのではないだろうか。
こちらは人間を癒しているつもりは毛頭ないのであるし、我々の見た目もそこまで可愛いとは思っていない。
まあ自ら可愛いと思って生きているのであれば、だいぶ小ざかしい部類の生物ではあるのだが。


やれやれ、何を一番伝えたかったのかビックリするほどに収拾がつかないが、結論、お魚くわえて、変なパーマのお姉さんに裸足で追いかけられている方がマシである。






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