2017.03.15

トヨタのハイエースはまさにハイのエース:人気とキャパシティがハイのエース

NOT ローホケツ BUT ハイエース


名実ともにスゴいクルマ、トヨタのハイエース。
車内スペースが広く、大人数で乗れる屈強車として世界的に有名で、新興国や発展途上国で特に人気があります。
そして、世界のトヨタのブランドもあり、窃盗のターゲットにもなりやすい車種です。

なお、ハイエースは新車で300万円レンジ、中古車市場でもなかなか値が下がりにくいクルマで、盗まれたら最後まず戻ってくることはないと思っていいほどの、えげつないハイのエース性を有しています。


今回は、そんなハイエースについて。

ハイエース

ハイエース


ハイエースは、1960年代にトヨタが販売を開始した“キャブオーバータイプ”の乗用車です。
キャブオーバーとは、自動車の構造における名称のひとつで、エンジンの上に運転席があるのが特徴でトラックなどの中型車や大型車で採用されています。

ハイエースの車種区分は、バン、ワゴン、コミューターと分類され、ボディサイズや乗員数によってナンバー類型も変化します。
現在のハイエースは2004年にフルモデルチェンジした200系と呼ばれるものが販売されていて、1~4型まであり、型式が上がる度にマイナーチェンジが行われています。
マイナーチェンジでは、外観デザインの変更やエンジンの改良が加えられ、最新の4型では安全装置として、VSC<横滑り防止装置>&TRC(トラクションコントロール)を搭載、その他、シガーソケットが全車で廃止され、代わりに12ボルトのアクセサリーソケットを標準装備しています。
なお、2019年には6代目モデル300系が発売される予定です。

また、ハイエースの車種区分は若干ややこしいので、購入する場合は、あらかじめドア数や積載量、乗員数を決めておくといいでしょう。
乗れる人数は、バン < ワゴン < コミューターの順で多くなり、コミューターでは乗車定員が10名を超えてくるので、普通免許での運転はできません。

ハイエースが狙われる訳


ハイエースは2000年代後半あたりから盗難被害が際立つようになり、現在では同じトヨタ車のプリウスに次いで盗難件数が多いクルマとして知られています。
というのも、ハイエースはトラックの構造に近いこともあって、貨物車としての役割を持ち、車内スペースが広く人員も多く乗せられ、さらに耐久性に優れていて、悪路を走行しても簡単に故障しないと海外で評判だからです。
日本国内では一般道でも道路が綺麗に整備されていますが、新興国や発展途上国では舗装されていない道を走るのが普通です。
悪路を走り続けても、ハイエースは壊れないという評価で、海外輸送を前提とした窃盗団のターゲットになっています。

ちなみに、同タイプの車種で日産のキャラバンがありますが、こちらはハイエースほどの盗難被害に遭うことはありません。
中古車市場でもハイエースは圧倒的人気で、ブランド力の違いもあり、かなりの価格差があります。

ハイエースの行方


盗難されたハイエースは、そのまま海外で売りさばかれる他、すぐさま解体されることもあります。
ハイエースは部品の流用が行われていて、個別に売り出す業者すら存在し、“不法ヤード”という解体施設に運ばれ、バラバラに分解されます。
解体終了後は、コンテナに積み込んで船で海外輸送。
こうなると、車両の特定がほぼ不可能なので、クルマが返ってくることはまずありません。

盗難手口は基本的に、工具でカギをこじ開け、素早くハンドルロックを解除してエンジンを始動させる、といった具合。
中でも狙われやすいのは、盗難防止システムのイモビライザーが搭載されていない200系の1~3型前期モデルで、犯行時間はおよそ5分以内と超早業です。


盗難防止策


魅惑的なハイエースには、きちんと盗難対策を施しておくのが吉です。
否、ハイエースでなくとも、大切なクルマはきちんと守りましょう。

■イモビライザー

盗難防止アイテムとして、今や一般的になったイモビライザー。クルマ内部の照合システムによって専用鍵以外ではドアが開かない仕様になっています。イモビライザーは後付けが可能ですが、素人による設置は難しいので、専門店に相談するといいでしょう。なお近年では、イモビライザーカッターという、機能を無効化する装置が出回っていたりするので、イモビライザーさえあれば絶対に安心ということではありません。

■ハンドルロック・タイヤロック

最も安価な類の盗難防止アイテムで、ハンドル全体あるいはタイヤを金属製品でロックします。一目で物理的にロックされていると分かるので、犯行防止にも効果的です。

■カーアラーム

クルマの振動や衝撃を察知すると大きな音が発生して、シンプルに犯罪者を退けます。また、鍵を開ける際に音が鳴る装置もあるので、窃盗や車上荒らしへの基本防御になります。


まとめ


日本は海外に比べて治安も良く、安全性の高い国ではありますが、かといって100%大丈夫というわけではありません。
少なくとも車両窃盗に関しては、やる側も小慣れたプロ集団です。
できる限りの防犯対策は気持ち強めにいきましょう。



以上、ハイエースからの、ハイのエースにまつわる、ハイのエースらしい、ハイのエース臭漂う教訓でした。






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