2017.03.01

車のバッテリー、割と普通に(らしくないけど、たまにはいいね、つつがなくて)

クルマ │ バッテリー


いざクルマで出かけようとした時に、バッテリーあがりで困った経験をしたことのあるドライバーも多いでしょう。
バッテリーがあがってしまうとエンジンを始動させることはできないので、近くの人に助けを求めるか、JAFや加入している自動車保険のロードサービスを呼ぶなどしなければいけません。

一方で、バッテリーがあがってしまう原因を把握している人は少ないと思います。


ということで今回は、クルマのバッテリーについて見ていきます。

バッテリー?

バッテリー


さて、バッテリーは英語でbatteryと表記し、日本語で“二次電池”や“蓄電池”と呼び、平たく言って、電気を蓄える装置のことです。
およそのガソリンエンジン車で12ボルト、大型のディーゼルエンジン車などでは24ボルトの鉛電池が使用されていて、バッテリー内部に充填する電解液には希硫酸が含まれます。

そして、基本的なバッテリーの構造は、上部にある蓋の部分に「液口栓(キャップ)」と「端子」があり、バッテリーあがりの時は端子をいじります。
また、通常のバッテリーとは異なる、メンテナンスフリーのバッテリーもありますが、こちらは蓋の部分に端子のみが取り付けてあります。

通常バッテリーとメンテナンスフリーバッテリーの見分け方ですが、端的に、カー用品店などで売られている補充液もしくは精製水を補充するかしないかの違いです。
通常バッテリーでは、蓋の部分にある液口栓を10円玉などのコインで回して開け、その中に補充液を注ぐ作業が定期的に必要です。
この作業に関しては教習所で学んだかもしれませんが、バッテリーの側面には「液面上限」と「液面下限」の線が引かれていて、バッテリー液面が液面下限線に到達する前に補充するというメンテナンスが求められます。

他方、メンテナンスフリーのバッテリーは補充作業が必要ありません。
電解液に含まれる水分は容器内で微量に蒸発していますが、メンテナンスフリーの場合は、通常バッテリーと比較して蒸発率が極めて低いからです。
とはいえ、使用日数が経過することによる劣化は避けられませんので、だいたい3~5年の寿命を目安に交換を意識しましょう。

バッテリーあがり:原因


ロードサービスで有名なJAFですが、JAFが呼ばれる理由で最も多いのが『バッテリーあがり』です。
ちなみに、2番目に多いのは『タイヤのパンク』で、3番目に多いのが『キー閉じ込み』です。
パンクの場合は、スペアタイヤとタイヤパンク修理キットで応急処置が可能で、処置後はそのまま特に変化なく運転することができますが、バッテリーあがりの場合は、一度発生すると他の電気系統にも波及したりするので少々厄介です。


では、バッテリーがあがる原因を挙げます。

●電力使用によるバッテリーあがり

・エアコンの付けっぱなし

・夜間のヘッドライトの消し忘れ

・電力負荷の大きいオーディオ機器などを頻繁に使用

・冬場に窓の曇り止めを頻繁に使用

・悪天候時のワイパーの連続使用

・エンジンを切ったまま電気を要する装置を使用

●充電不足によるバッテリーあがり

・渋滞の道ばかり走っている

・近場での買い物ぐらいしかクルマを出さない

・駐車したまま何日も放置してある

●寿命によるバッテリーあがり

・バッテリーの劣化具合を知らずに放置

・補充液、精製水の補充を怠る

・交換時期の目安を過ぎてもそのまま使用



なお、バッテリーあがりによってエンジンが稼働しないのは、始動を担うセルモーターに電力が供給されないからです。
バッテリー端子部から電力を供給して一時的に復活させることはできますが、一度あがってしまったバッテリーは弱っているので、折を見て交換するなどの対応が必要です。


バッテリーあがり:予防


バッテリーあがりを防ぐには、まず無駄な電気使用を極力抑えることです。
特にバッテリーの寿命が近い場合、過度なエアコン使用やヘッドライトの消し忘れは避けましょう。
クルマをなるべく動かして、充電を怠らないことも効果的な予防になります。
なお、バッテリー寿命や内部不良は見抜けない人も多いので、専門店で相談することも念頭に。
例えば、充電警告灯が点灯したままの状態は危険で、バッテリー異常か、発電機であるオルタネーターを動かすベルトの損傷、オルタネーター本体の故障といったところが考えられますので、なる早で見てもらいましょう。


そして、バッテリーがあがってしまった際に、応急処置に寄与するのがブースターケーブルです。
参考までに、以下簡潔に作業の概要を示します。


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まず赤いケーブルをプラス端子に、救援されるクルマ⇒救援するクルマの順に接続し、次に黒いケーブルをマイナス端子に、救援するクルマ⇒救援されるクルマの順に接続します。
なお当然ですが、トラックや一部のSUVは、普通車と電圧が違うので接続不可です。

その後、救援するクルマのエンジンをかけて、1分ほど待った後に救援されるクルマのエンジンをかけます。
一度エンジンが始動すれば、接続した順番とは逆にケーブルを外していきます。
黒いケーブルを手に取り、救援されるクルマ⇒救援するクルマの順に外し、次に赤いケーブルを、救援するクルマ⇒救援されるクルマの順に外します。

それから救援されるクルマのエンジンはかけたままにして、しばらく充電し、試運転も兼ねて長めに走らせましょう。


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ちなみに近年、EV<電気自動車>、HV<ハイブリッドカー>、PHV<プラグインハイブリッドカー>などの次世代カーが出てきていますが、「補機類用バッテリー」はケーブルを使用した応急処置が可能で、メインの「駆動用バッテリー」は非常に高圧なので、専門家のみが扱える領域です。


あとがき │ 長閑な拍子抜け


バッテリーあがり。

ここにつけ、上がりが一概に良いとは言えないという赴きを抱いております。

何はともあれ、人生は常に上がり下がりでございます。



さて、こんな風に特にひねりなく筆を走らせてきますと、のべつソワソワしてしまう節がありまして、オチをつける必要がないことにフワフワし、ウケを狙う必要がないことに名状しがたい安らぎを覚えるのであります。
それは、明るく晴れやかなる公園を遊歩するハトのごとくに。

しかしながら、この世の八割方が真面目な体裁であるとして、同じように真面目な体裁で赤い海へと飛び込んだ先に果たして何が待っているのか、といったことが胸につかえて動かないというのもまた自明なのであります。
されども、この度はある種の物悲しさを携えながら、未来を想い、静かに幕を下ろす次第です。







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