自動車保険の基礎知識

保険料はこう決まる 「等級制度」とは?

事故で保険を使う人は保険料が高くなる

何度も事故を起して保険金を請求している人と、無事故で保険を全く使わない人が同じ保険料では不公平です。そこで、同じ補償内容でも、その人の保険の利用状況に応じて保険料に差を付けるため「ノンフリート等級別料率制度」が設けられています。この制度は保険会社が変わっても引き継がれる共通の仕組みになっています。ノンフリートとは、自動車保険に加入している車の数が9台以下のことをいますので、個人契約者の多くはノンフリート等級制度が適用されることになります。

「等級」によって保険料が異なる

ノンフリート等級別料率制度では、1等級から20等級(一部保険会社等では22等級)までの“等級”によって保険料の割引率または割増率が決められていて、初めて自動車保険に加入する場合には6等級からスタートすることになっています。(一定の条件に該当する2台目以降の自動車は7等級からスタートすることがあります。)

>>車を複数持っている人は割引制度を活用しよう

すでに自動車保険に入っている人は、これまでに加入していた自動車保険の有無や適用されていた等級、そして過去1年間の保険事故の件数によって等級が決まります。

保険を使う事無く割引が進むと7、8、9というように等級が上がり割引率が高くなっていきます。一方、保険を使うと一気に3つ下がり、かつ事故で保険を使った人専用の割増引率である「事故有係数」が適用されます(ただし、事故件数に数えないノーカウント事故や1等級ダウンとなる事故もあります)。

このように、毎年継続して無事故が続き、等級が上がるほど保険料の割引率が上がる仕組みになっており、同じ補償内容だとすると原則として保険料は安くなっていきます。万一事故が起きて保険を使うと等級が一気に下がり、保険料は一気に上がってしまいます。

<等級による保険料の違いと保険を使った場合と使わなかった場合の例>
  • 新規で加入して4年間無事故で経過した場合と1年目に事故を1件起こしてしまった場合
  • ホンダフィット ハイブリッド(型式GP5)
  • 主に運転する方の年齢35歳、ゴールド免許、運転者本人・夫婦限定、35歳以上限定
  • 対人 無制限
  • 対物 無制限
  • 人身傷害 5,000万円
  • 一般車両(免責5万円)
  • 保険金額1年目200万円、2年目170万円、3年目145万円、4年目120万円

4年間無事故 1年目に事故1件
適用等級(割増引) 保険料 適用等級(割増引) 保険料
1年目 6等級(-9%) 116,050円 6等級(-9%) 116,050円
2年目 7等級(-30%) 87,850円 3等級(+12%) 140,570円
3年目 8等級(-40%) 79,950円 4等級(-2%) 130,580円
4年目 9等級(-43%) 74,930円 5等級(-13%) 114,380円
※4年間、補償内容や条件の変更、料率クラスや保険料の改定等が無いものとする

4年間の合計保険料の差額は、142,800円となります。

ちなみに事故をしても保険を使わなければ等級は下がりません。ちょっとした損害の事故であれば、翌年度以降の保険料のUPを考えると、保険を使わずに自分で修理代を払ってしまった方が良いという判断もありえます。そのような場合になった時は、まずは保険会社に相談してみることをおすすめします。

保険を使った人のペナルティ「事故有係数」とは?

この等級制度が、2012年に一部改定され保険を使った人には厳しいペナルティが課せられるようになりました。例えば保険を使う事無く15等級になった人と保険を使って15等級に下がって来た人と、以前の制度では同じ保険料でしたが、“前科者がまた保険を使う可能性が高い”というデータから、前科者の保険料負担を大きくし、不公平を解消しようというものです。

2012年の等級制度改定では、各等級の割増引率が改定されるとともに、事故があった契約について翌年以降は一定期間「事故有係数」(低い割引率)が適用されることになったのです。事故有係数とは、7等級以上の契約で前の契約に事故があった場合の翌年度以降の契約に適用する係数(割引率)で、事故が無い契約と同一等級であっても低い割引率が適用されます。その適用期間は事故1件につき3年間です。この期間中は同じ等級でも無事故の人と比べて保険料が高くなります。事故が2件以上となっても事故有係数適用期間は6年間が限度となっています。

ただし、1等級しか下がらない事故に該当する場合には、事故1件につき事故有係数が適用される期間は1年間です。

ノンフリート等級別料率制度の割増引率はこうだ

新規契約の場合の等級別割増引(%)

年齢条件 6等級(純新規) 7等級(複数所有新規)
年齢問わず +28 +11
21歳以上補償 +3 -11
26歳以上補償 -9 -40
年齢条件対象外 -4 -39
※保険会社によって年齢条件に違いがある

例えば年齢条件26歳以上で初めて自動車保険に加入する場合、保険料は9%割引からスタートということになります。2台目以降でセカンドカー割引(複数所有新規)が適用される場合は7等級からスタートします。26歳以上だと40%割引からスタートできます。

継続契約の等級別割増引(%)

等級 1 2 3 4 5 6F 7F 8 9 10
割増引(%) 事故無 64 28 12 -2 -13 -19 -30 -40 -43 -45
事故有 -20 -21 -22 -23
等級 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
割増引(%) 事故無 -47 -48 -49 -50 -51 -52 -53 -54 -55 -63
事故有 -25 -27 -29 -31 -33 -36 -38 -40 -42 -44
※保険会社によって割増引きは多少の違いがある

例えば、11等級(47%割引)で無事故であれば、翌年は12等級(48%割引)が適用されます。 一方、保険事故が1件あった場合、翌年は8等級(21%割引)となり、その後無事故でも9等級(22%割引)、10等級(23%割引)と3年間は低い割引率の事故有係数が適用となり、無事故で4年目になって11等級(47%割引)に戻ってくることができます。

同じ8等級でも、事故無の割引率は40%に対して、事故有の割引率は21%となり、当然ながら保険料に大きな差が出ます。仮に、割増引が0%の基本保険料が100,000円だとすると、同じ8等級でも事故無の場合は60,000円、事故有だと79,000円になります。おおよそこの差が3年間続くことになります。

現在の契約が11等級の場合

保険を使うとすべて3等級下がるわけではない

保険を使っても事故件数にカウントしない「ノーカウント事故」があります。被害事故や特約のみの保険金が支払われた事故などです

<ノーカウント事故の例>
  • ・人身傷害補償保険、搭乗者傷害保険、無保険車傷害のみ利用する事故
  • ・弁護士費用特約、個人賠償特約、ファミリーバイク特約、代車特約のみ利用する保険事故
  • ・その他保険会社が定める事故(例・車両事故の無過失事故)

また、以前は「等級据え置き事故」といって、翌年の等級は変わらないことになっていた事故が、2012年の改定で「1等級ダウン事故」となり、事故1件につき翌年の等級が1等級ダウンするとともに、事故有係数が1年間適用されることになりました。

<1等級ダウン事故の例>
  • ・火災、爆発、台風、竜巻、洪水、高潮による損害
  • ・落書き、窓ガラスの破損、いたずら、盗難による損害など
  • ・飛来中または落下中の他物との衝突

※本ページに記載されている情報については一般的なものとなっており、保険会社によっては定義が異なる場合があります。
ご契約をされる際は必ず保険会社のウェブサイト等で、商品内容をご確認くださいますようお願いいたします。

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