2015.10.09

テレマティクス保険?そう、欧米で大流行の兆しを見せる、新しいタイプの自動車保険

テレマティクス(telematics)……はて?


ドライバーの皆さん、『安全運転を心がけているのに、周りと同じ保険料じゃ納得いかん!』と不満を感じることありません?

国内の自動車保険は、事故歴などによって保険料は異なりますが、ドライバーの運転技術が評価されるケースは少ない傾向にあります。

そこで朗報です。


近年、「テレマティクス保険」と呼ばれる新しいタイプの自動車保険商品が、導入されましたとさ。

そのテレマティクス保険に乗り換えることによって、保険料を今より抑えられる可能性がありますとさ。

ただし、従来の自動車保険商品とはシステムが異なるため、乗り換える前にメリットとデメリットをしっかりと把握しておく必要があるんだとさ…

テレマティクス保険の特徴

気を引き締めまして、「テレマティクス」という言葉は、「Telecommunication(通信)」と「Informatics(情報工学)」との組み合わせによる造語で、自動車などの移動する物体に、携帯端末などの通信システムを搭載して、サービスを提供することの総称です。


テレマティクス保険に加入すると、ドライバーの走行・運転情報を記録するための端末が自動車に設置されて、この端末には、主に急ブレーキや急発進の頻度、走行スピードなどが記録されます。
その蓄積データによって、保険会社がドライバーの運転がどんなものか、安全なのか危険なのか、実情を把握することができるようになります。
そして、各保険会社は、端末から収集したドライバーの情報に基づいて、被保険者の保険料を定めます。



逆に言うと、日頃から安全運転を心がけていれば、保険料を安く抑えられる可能性があるということですね。

海外でのテレマティクス保険の浸透度合い

テレマティクス保険は、欧米ではすでに広く普及しています。

特に、イギリスおよびイタリアでの普及率が高く、保険会社が独自の端末を製造し、ドライバーの細かい走行情報を評価できる環境が整えられているようです。
また、アメリカにおいても、テレマティクス保険は注目されてきており、少しずつ加入するドライバーも増えてきています。

今後の見通しで、欧米では全自動車保険契約件数に対するテレマティクス保険の普及率がさらに高まるとされていて、2020年までにイギリスでは普及率40%、アメリカ、イタリア、フランスでは普及率25%に達するという試算もあるくらいです。

日本でのテレマティクス保険の浸透度合い

日本国内に関しては、まだまだテレマティクス保険が普及しているとは言えません。

テレマティクス保険を提供している保険会社があると言えばあるのですが、欧米みたいにドライバーのいろんな走行・運転情報を評価するまでには至っていません。

例えば、「走行距離」が評価される保険商品は国内にもいくつかありますが、「急発進・急ブレーキなどの運転情報」をしっかり把握して評価できる環境は整っていません。

しかしながら、国内の保険会社の中には、運転情報も含めた本格的なテレマティクス保険を導入する姿勢を見せている企業も見られるので、将来的には欧米と同等レベルの環境が整う可能性は十分にあります。

テレマティクス保険のメリット

何より、テレマティクス保険のメリットは、「自分次第で保険料を抑えられる」という点です。
どのような走行・運転情報が評価されるかにも拠りますが、基本的に安全な運転を心がければ、誰にでも保険料を節約できるチャンスがある訳です。

また、「道路交通の安全性が高まる」という点も、メリットとして挙げられます。
テレマティクス保険に加入した多くのドライバーは、安全運転を心がけるようになるため、そもそもの交通事故件数が減少する可能性があり、テレマティクス保険の普及は国策としても奏功しそうですね。

テレマティクス保険のデメリット

一方で、当然ですが、テレマティクス保険によって、「ドライバーの個人情報が取得されてしまう」というデメリットもあります。
運転があまり得意ではない人や、仕事などで頻繁に自動車を運転する人の中には、『自分の走行・運転情報を保険会社に知られたくないなぁ~』と感じる方もいることでしょう。
また、情報漏洩のリスクも無視できません。

なお、現時点で自動車保険の等級が高くて、すでに保険料をある程度安く抑えられている人は、テレマティクス保険に加入しても保険料がそこまで安くならない可能性もあります。

最後に


以上、テレマティクス保険は、保険料を自らコントロールできるようなニュータイプの自動車保険であり、未来的で、技術の進化を感じさせてくれる保険です。

テレマティクスいいね♪と、将来、乗り換えを考えた方は、現在加入している保険の補償内容や等級、条件やシステムも合わせて、自動車を運転する頻度や状況などを考慮する必要がありそうですね。

また今後、テレビCMや広告などで目にする機会が増えたりして、より身近な保険になるかもしれませんが、商品が増えていくと今度は細かい部分を保険会社毎に比較するようになったり、乗り換えるタイミングや乗り換え先を見極めることも大切になってくるでしょう。


インターネットが一般化してからと言うもの、世の中が変化するスピードは速くなり、新しいサービスやツールが生まれては、接する情報量もどんどん増加してはいますが、自らの生活に関わる部分は確実にそして積極的にキャッチアップしていきたいものです。

テレマティクス保険も、そんな時代の潮流の一端を成しています。
頭の片隅に置いておきましょう。





NEXT/STORY