2015.08.11

【「圧迫止血法」体得のススメ】ちょっとした知識でHEROになれるかも?


血は、意外と身近な存在です。
一方で、少しの血を見ただけでも、真っ暗になるような人もいるのではないでしょうか。

ほんのちょっとの傷でも、出る時は出てくる、その名も「血」。
今回はそんな血を、サクッと止める方法をお伝えしましょう。

出血が人体に及ぼす影響

大量の出血は生命に関わりますが、具体的にどのくらいの量を失うと危ないのでしょうか。

成人の場合、血液量は体重1kgあたり80ml。
そのうち20%が急速に失われると出血性ショックとなり、30%以上が失われると生命に危険を及ぼします。

つまり、体重60kgの成人なら、血液量はおよそ4,800ml。
1,000リットル以上出血した時点で、命の危険にさらされていることになります。

どこから血が出ているかが問題

傷口からの出血は、どの血管から出血しているかにより大きく3つに分けられます。

動脈性出血

鮮やかな赤色の血液が拍動に合わせて噴き出し、大血管なら大量出血から失血死することもあります。

静脈性出血

赤黒い血液がドロドロと湧き出ます。
太い静脈からの出血は、短時間でショック状態になることもあります。

毛細血管性出血

動脈血と静脈血の中間色の血液がじわじわと滲み出ますが、きちんと止血すればそれなりの時間で止まります。
例えば、擦りむいた時や、指先を少し切った時などの出血は、この毛細血管性出血にあたります。

どうすれば血を止められる?

小さな傷からの出血は、傷を強く押さえる方法(=直接圧迫止血法)で止血できます。


(1)できるだけ清潔なタオルやハンカチなどを重ねて、傷口を強く押さえて圧迫する

(2)包帯を強めに巻いて圧迫し、手足の場合は心臓より高く上げておく


こうすれば血を見なくて済みますので、目の前が真っ暗になることもありません。

しかし、ここで気を付けたいのは、間違っても素手で他人の血を止めないことです。
血液を通して自分が感染するという、本末転倒なことになりかねません。

タオルなどが用意できないときは、傷口より心臓に近い動脈=止血点を、指や手で抑えることで止血できます(=間接圧迫止血法)。

例えば、傷が指先ならば指の両側、腕ならば脇の下が止血点となります。

ただし、止血の基本はあくまで直接圧迫止血法です。
タオルなどが到着するまでの間の、応急的な止血法として、間接圧迫止血法を行うと考えましょう。

出血やケガの状況によっては、圧迫止血を行うと同時に、救急車の手配も必要です。





応急処置は、その後の様態を大きく左右することがあります。
もしもの時に備えて、ちょっとした知識を持っておけば、誰かを救うことができます。

以上、止血についてでした。






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