2017.10.16

クルマの右ハンドルと左ハンドルだぜ:取り立てて言うほどでもないネタの骨頂だぜ

世界のステアリング事情


さて、国内で走るクルマは基本的に右ハンドルですね。
逆に海外はあらかた左ハンドルかと思いきや、実際は全然そんなことはありません。
右ハンドルの国も結構あります。

そんなことで今回は、クルマの仕様としての右ハンドルと左ハンドルの違いについて少々。

右ハンドル(左側通行) | 左ハンドル(右側通行)

結論からいくと、日本の道路は“左側通行”なので、右ハンドルのクルマが主流です。
例えば右折時に、左ハンドル車であればセンターラインからも距離があるので、対向車の確認も難しくなってしまいますね。
そういった諸々の操作性を鑑みて、左側通行においては必然的に右ハンドルが推奨されます。

というわけで、左側通行の国は右ハンドル、右側通行の国は左ハンドル、が基本になります。

ほんだら日本で左ハンドルのクルマはアカンやろが!たまに外車がイキって走っとるやないか!むしろステータスになっとるやないか!んなアホなことあっかい!とスゴい激高するかもしれませんが、まあゴリゴリに取り締まって強制するほどのことでもない、ということですね。
極論、左側通行で左ハンドルでも、運転に慣れたら別になんてことはありません。
もちろん、右ハンドルの方が利便性はありますが。

なお、日本の輸入車ディーラーでも、本来は左ハンドルの車種が交通事情に即した右ハンドル仕様で販売されていたりするので、購入に迷ったときは相談してみるといいでしょう。

左側通行と右側通行に分かれた理由

そして、そもそも道路の左側通行と右側通行は、いつどこでどう分かれたのかに関してですが、時代を遡ると最初の世界標準は左側通行だったようで、起源は13世紀にローマ教皇ボビファティウス8世が定めたとされています。
※起源には諸説あり

それから転機が訪れたのは、ナポレオンの登場でフランスが快進撃を見せていた時期で、ナポレオンは右側通行を推し、攻め落とした国はすべて右側通行に変更したらしく、その後ヨーロッパ諸国は右側通行を、続いて大陸国のロシアや中国も右側通行を、フランスとの繋がりが強かったアメリカも右側通行を選択した、という流れです。
こうして海外の主要先進国は概ね、現在に至る右側通行で統一されることになりますが、一方で、当時ナポレオンの侵攻を防いだイギリスは日本と同じく左側通行です。

また、なぜアメリカナイズドされている日本が右側通行ではなく左側通行なのかについてですが、日本は明治時代の文明開化時にイギリスの影響を強く受けたので、イギリスに倣って左側通行を採用した、という具合です。

その他の特徴

クルマの右ハンドルと左ハンドルでは、座席の違いだけではなく、ウィンカーレバーとワイパーレバーも左右逆です。
ところが、このレバー位置に関しては、世界的に見ると日本が特殊で、日本ではウインカーレバーが右側でワイパーレバーが左側にあるのが普通の感覚ですが、ISOの取り決めではウィンカーは国際的に左側と定められていて、日本と同じ右ハンドル車がスタンダードなイギリスで販売されるクルマも、ウィンカーレバーはだいたい左側にあります。

なので、日本人が海外での運転中、曲がる前に間違ってウインカーではなくワイパーを動かしてしまうというのが、ほぼ確実にやってしまう事例になります。
あれ、一生やり続けてしまうでしょうね。

各国のハンドルは左右どっち

ハンドル


<右側通行で左ハンドル>
北米
南米
イギリス以外のヨーロッパ諸国
ロシア
中国
韓国
台湾
etc.


世界のマジョリティは、右側通行で左ハンドルです。



<左側通行で右ハンドル>
日本
香港
インド
インドネシア
マレーシア
シンガポール
タイ
オーストラリア
ニュージーランド
etc.


その他、左側通行の国として、南アフリカやタンザニアといったイギリス連邦加盟国も挙げられます。
ちなみに、アフリカ大陸は、北と南東の一部で交通ルールが異なってややこしいので、アフリカを訪れる場合は事前に国ごとに調べておくといいでしょう。

日本で左ハンドル車を運転する場合の注意点

当然ながら、クルマは当該国の交通事情に合わせて設計されていて、左側通行の地域では右ハンドル車、右側通行の地域では左ハンドル車に乗るのが普通です。

というわけで、日本で左ハンドル車を運転する場合は多少の危険性が伴いますので、ポイントを見ていきます。

車線変更や合流

右ハンドルであれば簡単に確認できる右側サイドミラーも、左ハンドルでは少し身を乗り出して確認しなければなりません。
高速で追越車線に入る場合、インターチェンジやサービスエリアからの合流時などは、右側サイドミラーの確認が必須ですが、左ハンドルの場合はそれが難しくなりますので意識しましょう。

発進や精算

路肩から発進する場合も車線変更と同様、左ハンドル車は右側を走る車両を確認しにくいので、車線に出るタイミングが掴みづらくなります。
また、パーキングやドライブスルーでは右側で清算を済ますのが通常なので、だいぶ難があります。

右折や左折

交差点の右折時に、対向車線に大型のトラックやバスがいる場合、大型車の横を走る直進車両を確認することになりますが、左ハンドル車では大型車に視界を遮られてしまいがちなので気を付けましょう。
なお、左折はスムーズに感じられる左ハンドルですが、右側から来るものに対して鈍感になってしまうので注意です。


最後に


以上、日本ではクルマ離れがギャンギャン叫ばれるこのご時勢、ハンドルが右であろうが左であろうが知ったこっちゃないかもしれませんが、だからこそ、クリエイティブマインドセットによって発想で遊んでみると面白い、みたいな余地はありますよね。

例えば、右と左でゴチャゴチャして煩雑なのであれば、もう真ん中ハンドルでOKかもしれません。
的なテイストで、思い思いのインスピレーションで常識を疑ってみましょう。

実現できるかどうかは別にして、思考は自由ですから、とにかく解放してあげましょう。
そうすることで、何かの女神が微笑み、何かしらの大ヒットが生まれるでしょう。
まあ、女神に笑われているだけということも往々にしてありますが、ガン無視されるよりは100億倍マシでしょう。


はい、バイバーイ。






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