2015.04.20

重傷なら命の危険も!?やけどの応急処置を知りたい


交通事故で車が炎上!
やけど程度で済んだのは奇跡だ!

そんなビックリ映像のナレーションのような状況でも、実際、笑い事では済みません。

「やけど」とは、火や熱した油、熱湯などの熱いものに身体が触れ、皮膚や粘膜が損傷された状態を言います。
お茶やコーヒーをこぼす、ストーブやアイロンに触れる、熱湯の浴槽内に落ちる等々、やけどの原因は日常生活の中に数多く潜んでいます。

重症であればあるほど命にかかわる可能性があるため、決して侮ってはいけない外傷です。

やけどは範囲が広く深いほど重症になる

やけどは、専門用語では「熱傷」と呼ばれ、その範囲や深さにより、その処置の方法は異なります。

やけどの深さは、皮膚がどの部分まで損傷されているかにより、3段階に分けられています。
また、面積や深さ、部位や年齢、受傷時の健康状態などにより、その重症度は決まります。


●1度熱傷(表皮熱傷)
日焼けに代表される表皮のみの損傷です。数日で自然に治り、やけどの跡は残りません。


●2度熱傷(真皮熱傷)
真皮上層まで損傷するため、痛みが強く、赤くなったり、水ぶくれができたりします。
適切な処置をしないと、やけどの跡が残ったり、皮膚が硬くなったりする場合があるので注意が必要です。


●3度熱傷(皮膚全層熱傷)
皮膚全層が損傷するため、場合によっては皮膚移植が必要になることがあります。

交通事故時の対応(広範囲で重い「やけど」)

交通事故で広範囲に及ぶやけどを負った場合などは、すぐに119番に通報し、患部に水をかけて、清潔なタオルなどの布で覆ってください。

なお、重症の場合は、後の治療に差し支える可能性があるため、消毒や薬を塗るといった、水で冷やす以外の処置を決して行ってはいけませんし、皮膚に傷をつける可能性があるので、衣類などを無理に脱がすのも厳禁です。
また、事故や火災などで熱い煙を吸い込んだ場合には、呼吸器がやけどする気道熱傷の恐れもありますので、そこも注意が必要です。

そして、救急車が到着するまでは、患者の状態を注意深く観察しましょう。
もしも、冷や汗、吐き気、意識障害、呼吸困難などが見られた場合には、救急隊員が到着するまで心肺蘇生も含めた介抱を続けます。
体表面積の60%以上が損傷する重症のやけどを負ってしまうと、死亡率が50%を超えるとも言われていますので、スピーディに対処しましょう。



やけどは後遺症も多く、重篤な外傷です。
そして、その場の応急処置が後の治療ややけど跡の有無を大きく左右するため、正しい処置を身につけておくべきです。





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