2015.06.02

【呼吸平和振興!】あなたの優しさが呼吸を救う~過呼吸の応急処置3か条~


「過呼吸」「過換気」「多呼吸」。
文字面からも想像出来ると思いますが、これらはすべて似たような状態を表しています。

症状はいろいろありますが、目の前の人が、いきなり苦しそうな表情で『ぜは~』と荒く短い呼吸をしながら倒れそうになったらどうしますか?
そんな折、サッと救いの手を差し伸べることができて、適切な処置をしてあげられる人が増えたら、日本は、世界は、呼吸は!…もっと平和になると思います。

今回はそんな呼吸平和振興を目指しつつ、いざという時に役立つ応急処置3か条をご紹介します。

<第1条>まずは落ち着かせ、身体を支える

過呼吸発作時は、自分の足で立っていられなくなるため、まずは倒れないように身体を支え、ゆっくりと座らせましょう。
その時に背中をゆっくりさすりながら、相手を安心させられるように優しく言葉をかけましょう。

『すぐにおさまりますから、大丈夫ですよ』
『ここに座りましょう、ゆっくりでいいですよ』
など、何でもOKです。

過呼吸は多くの場合、強い緊張やストレス、不安や恐怖などが原因で引き起こされます。
そのような状態にある人に対して、無言で身体に触れようとすると、恐怖やストレスがさらに増長され、過呼吸が悪化する可能性があるので、ひとつずつ不安の芽を摘んであげましょう。

<第2条>「息を吐く」ことを意識するように声をかける

過呼吸を起こしている時の呼吸は、非常に分かりやすく言うと「息を吸う」だけの状態に近くなっています。
脳や肺が、『呼吸だ!呼吸だ!』と勝手に呼吸カーニバルを開催している状態ですので、「息を吐く」ことを忘れているのです。

過呼吸の状態を治める一番早い方法は、ローソクを吹き消すように口を思いっきりすぼめて、口からゆっくりと息を吐くこと。
たったこれだけです。
しかし、過呼吸を起こしている本人は「息を吐く」ことを忘れていますので、意図的に「息を吐く」ように促しましょう。


以前は、紙袋を口に当てて、自分の息を吸わせる(ペーパーバッグ法)が主流でしたが、止め時が分からず、結果的に酸欠になることがあるため、現在では推奨されていないようです。
仮に、紙袋を使う場合は、紙袋を少し破くなどして、必ず隙間を作っておいてください。


少し脱線しますが、過呼吸の処置と聞いた時、真っ先に紙袋を使ったペーパーバッグ法を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?
ペーパーバッグ法は、かつてテレビドラマでもよく使われていました。
そして、だいたい落ち着いた後に、助けてくれた人に本心を打ち明けるシーンが用意されていて、恋に落ちたりしていましたね。

心理学の分野でも、“返報性の法則”というものがあって、誰かに助けてもらったり、好意を持ってもらうと、相手に対して同じ想いを抱くようになるらしいです。
世渡り術としても使えそうですが、平和振興としても、かなり有効な模様です。

<第3条>相手の不安を煽らない

過呼吸を起こす原因は様々ありますが、本人にしか分からない不安や恐怖もあります。
特に、若い女性の場合、周りの人が大騒ぎすると、それがさらに本人の気持ちを乱し、症状が悪化してしまうこともあります。

例えば、交通事故のような、一瞬にして強い衝撃や恐怖に包まれる状況だった場合、過剰に反応しやすくなっていますので、周りの人は努めて冷静に対応するのがポイントです。





以上、過呼吸の応急処置を3つ紹介してきましたが、これらはコツさえ押さえておけば、医師や看護師でなくてもできるものです。
しかも、相手の不安を取り除き、適切な処置をすれば数分でおさまることが多く、過呼吸自体が原因で死に至ることはほとんどありません。

ただし、稀ではありますが、場合によっては心臓発作を誘発する可能性もあります。
顔や唇が急に紫になったり、その表情からタダ事ではないと感じたり、非常に強い胸の痛みを訴えるような場合は迷わず救急車を呼びましょう。





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