2015.04.06

気になる金額の決め方は?「慰謝料」は自賠責保険の補償対象です


「慰謝料」は、普段から比較的よく聞くワードかもしれません。

例えば、交通事故により、被害者が傷害を負った場合や、死亡したり後遺障害が生じたりした場合に、加害者は、被害者やその遺族に対して、財産的な損害を賠償する責任を負うだけではなく、精神的苦痛に対する賠償として「慰謝料」を支払う義務を負います。
要は、精神的苦痛はどれくらいのものだったか?ということです。

この「慰謝料」は自賠責保険の補償対象です。
また、一口に「慰謝料」と言っても複数存在しますので、要点を見ていきましょう。

慰謝料は主に2種類


●死亡慰謝料(本人及び遺族に対するもの)
請求権者(被害者の父母、配偶者、子)の数によって金額が決まっています。


●入通院慰謝料(本人の後遺障害に対するもの)
傷害の治療に対する入通院慰謝料です。
金融庁と国土交通省が定める後遺障害等級に応じて、慰謝料の金額が決まっています。
複数ある慰謝料のうち、実際に計算が必要となるのはこの入通院慰謝料です。


これらの計算方法について少し確認していきましょう。

死亡慰謝料っていくら?


自賠責保険では、被害者本人の慰謝料として350万円が支払われます。
さらに、遺族に対する慰謝料としては、以下のように請求権者の人数によって支払額の取り決めがあります。

(1)請求権者1名の場合:550万円
(2)請求権者2名の場合:650万円
(3)請求権者3名以上の場合:750万円

また、死亡した被害者から扶養されていた者がいる場合には、(1)から(3)の金額に200万円が加算されます。

例えば、死亡した被害者に、配偶者が1人、子が2人(成人と高校生)いて、高校生の子が被害者に扶養されていたケースを考えてみましょう。
このケースでは、本人慰謝料350万円+遺族慰謝料750万円+扶養加算分200万円=1,300万円が死亡慰謝料として支払われることになります。
後遺慰謝料は、1級から14級の後遺障害の等級、及び1級と2級については介護が必要かどうかによって75万円から4,000万円までの慰謝料額が定められています。

入通院慰謝料っていくら?


自賠責保険では、傷害に対する慰謝料は1日当たり4,200円と決められています。
これを元に、以下の(1)か(2)のいずれか少ない方の日数をかけて算出された金額が入通院慰謝料とされています。

(1)治療期間の全日数
(2)入院日数と実通院日数の合計日数の2倍


例えば、以下のような計算になります。

・治療期間全日数45日
・入院日数10日
・実通院日数7日

この場合、入院日数と実通院日数の合計は17日ですね。
その2倍は34日となりますから、治癒期間と比べて入院・通院日数の方が少なくなります。
つまり、4200円×34日分=14万2,800円が入通院慰謝料となります。
なお、この入通院慰謝料は、自賠責保険においては120万円の範囲内で支払われることとなるので、この点は注意が必要ですね。




以上、自賠責保険においては、ケースに応じて、入通院慰謝料に死亡慰謝料を加算することにより、慰謝料総額が決められることになります。
この金額を超える分の損害については、加害者が加入している任意保険によってカバーです。

どの範囲までカバーされるかは、加入している任意保険の内容により異なるので、一度見直してみてはいかがでしょうか。






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