2015.07.07

自動車事故って、特別なことで起こる訳でもないし、特別な人が起こす訳でもないぜ!


日々、自動車事故のニュースを見聞きして、皆さん考えることって、どんなことですか?

危険ドラッグを吸ったら幻覚が見えて、急発進してしまった。
てんかんの発作のためにコントロールが利かなくなり、歩道に突っ込んでしまった。
未成年者の無免許運転。
飲酒酩酊状態になった人の酒酔い運転。


こういったことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
大きく報道されるのは、こういった自動車事故ばかりですから、無理もないかもしれません。
しかし、これは、事故の総数から見ると、ほんの一部に過ぎません。
センセーショナルに報道されるため、「大きな事故の原因」という印象を、多くの人が持っているだけなのです。

自動車事故の多くは、普通の人が、ちょっとしたハズミで起こしてしまうものです。
事故とは、当たり前の日常生活と隣り合わせにあるものなのです。

交通事故の発生状況や近況

警察庁が発表したところによると、2014年の交通事故の発生件数は前年比8.8%減の573,842件、このうち死亡事故は、6.2%減の4,013件でした。

死者数も5.9%減の4,113人だったそうです。
交通事故の死亡者は、2001年以降徐々に減少しています。

年々、死亡事故や死者数が減少してきたことの要因としては、シートベルト着用義務の浸透、エアバック装着車率やABS装着車率が格段に増えたこと、飲酒運転による交通事故の減少など、様々なことが考えられます。

しかし、死者数の減少幅は、近年、縮小傾向にあることも指摘されています。
その要因としては、2005年までにエアバック装着車率がほぼ100%、ABS装着車率がほぼ98%まで上昇、シートベルト着用者率も90%前半にまで上昇、などが挙げられます。

このことで、死者数の減少に与える影響が極めて小さくなってしまったと考えられます。

また、飲酒による交通事故も、下げ止まりの状況にあるそうです。
飲酒事故は、相対的に死亡事故に繋がる可能性が高く、これも減少幅の頭打ちに少なからず影響を与えているようです。

交通事故の発生原因はどんなこと?

平成25年の警察庁のデータによれば、交通事故の発生原因の75%が「安全運転義務違反」、中でも「安全不確認」が30.4%、その他、「脇見運転」や「動静不注視」が10%以上を占めています。

安全不確認とは、例えば、交差点を左折する際に減速しただけで、歩行者や自転車がいるかどうかを確認せずに接触したようなケースが該当します。

これに対して、動静不注視とは、事故を起こしそうな相手がいるのに、相手が避けてくれると考えて、自分が危険を回避する行動をしなかったような場合です。
例えば、横断歩道ではないところに、反対側の歩道に向かって人が立っているにも関わらず、横断することはないだろうと考えて、原則や停止などせずに運転しているようなケースです。

その他、脇見運転は、わざわざ解説するまでのこともありませんが、前を見ないで運転していた結果、前方から出てきた人や自動車、自転車と接触、衝突するようなケースです。


交通事故の原因というのは、誰でもやってしまいがちなことが多くを占めています。
特別な人が特別なシチュエーションで起こすものではないのですね。

自動車事故を減らすために考えるべきこと

日々技術が進歩しているとはいえ、自動車による事故が大規模にならないようにするための対策は大事です。
ですが、大きな効果があるものは、現時点で、ほとんど出し尽されていると言っても過言ではありません。

なので、交通事故を起こさないようにするためには、「事故は特別なものではない、いつ自分の身に起こってもおかしくない」ものと、普段から心得て運転することが大切です。


日々の運転時から以下のような行動を心がけてくださいね。

■体の調子が悪いときや、寝不足が続いている場合、車の運転を控える

■長時間の運転が控えている場合、十分な睡眠を取る

■長時間運転の場合、途中できちんと休憩をはさむ

■慌てて運転しないで済むように、時間に余裕を持って出かける

■急いでいる場合、なるべく知っている道を選んで運転する


こういった小さな心がけで、運転中に気を取られることも少なくなっていくはずです。


大きな事故に繋がる“不注意”を減らして、事故を起こさないように注意していきましょう。




<出典>警察庁(統計)






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