2015.07.02

車よりも怖い?「自転車」ならびに「チャリンコ」事故の実態と交通ルール!保険も!


交通事故というと、多くの人の頭にまず思い浮かぶのは、車の事故。

死傷者が出る大規模な事故になりやすい、そんなイメージをお持ちの方が、多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと考えてみてください。
怖いのは自動車事故だけですか?

いいえ、そんなことはありません。

もっと身近にある自転車、チャリンコはどうでしょうか?
自転車は運転するのに免許が要りません。
万が一、乱暴な運転をしても、運転禁止にはならないのです。
自動車と違って、交通ルールを叩き込まれる機会もなければ、自賠責保険みたいに強制加入の保険もないのです。

何年か前には、「暴走自転車」という言葉もチラホラ聞こえてきました。
猛スピードで走ってきた自転車が歩行者に大ケガをさせたのにもかかわらず、そのまま走り去ってしまったというニュースもありました。

今回は、自転車事故の実態がどうなっているのか、改めて考えてみたいと思います。

自転車事故は減少傾向…その一方で?

警察庁が2015年3月に発表した報告書によれば、交通事故全体に占める自転車による事故が占める割合は、2008年、2009年の20.8%をピークに減少しており、2014年には18.5%となりました。

減少はしているものの、減少率は緩やかで、劇的な減少という訳にはいかないようです。

交通事故死亡者数の中で、自転車事故による死者数は年々減少してはいるものの、2010年以降の動きは、ほぼ横ばいとなっています。
死亡事故については、高齢者の死亡率が高く、死亡者数に占める60歳以上の割合は逆に、年々増加の傾向にあります。
高齢者社会の中で、高齢者が犠牲となるケースの割合が増えていると言えます。

どんな自転車事故が多い?

自転車事故のケースで多いのは、以下4つの類型です。

●安全不確認
●一時不停止
●信号無視
●歩道上での歩行者と接触


「安全不確認」とは、例えば、路上駐車している車を避けようと、後ろを確認しないで進路変更したために、後続車に追突されたというようなケースです。

「一時不停止」は、一時停止の標識があるにも関わらず、停止しないで交差点に自転車に突っ込んだ結果、自動車と出合い頭に衝突したというようなケース。

「信号無視」は文字通り、赤信号を無視して交差点に入り、自動車と接触するケース。

そして、「歩道上での歩行者との接触」は、歩道を自転車で通行中に歩行者と接触して、歩行者を転倒させ怪我をさせてしまうケースです。

まずは自転車の交通ルールを押さえよう!

自転車による事故を防ぐためには、自転車の交通ルールをしっかり理解して、ルールに従った乗車をすることが必要です。

ここで皆さんに一番覚えておいてもらいたいのは、なんといっても、自転車も「軽車両」という「車」の一種であり、道路交通法の適用を受けるということです。

原則として車道(自転車道がある場合には自転車道)を走行しなければならず、歩道を走行できるのは「自転車走行可」と表示されている場合に限定されているということ。
そして、日本では、車は左側通行となっているので、自転車も左側通行しなければなりません。

自転車は「軽車両」であるため、車道の脇に設けられている路側帯を通行することはできますが、歩行者用の路側帯を通行することはできませんし、また歩行者用でなくても、歩行者の通行の妨げになる場合には、やはり通行できないのです。

歩道を通行できる場合にも、あくまで歩行者優先、車道寄りをすぐに停止できるスピードで走ることが必要です。

その他、二人乗り禁止(幼児については例外的に乗せられます)、酒酔い運転禁止などのルールもあります。
これらのルールに違反すると懲役刑や罰金刑の対象となるので要注意です。

任意保険に入ろう!

自転車には自賠責保険はありませんが、各保険会社で任意保険が用意されています!

《自転車 対 車》、《自転車 対 自転車》、《自転車 対 歩行者》など、幅広くカバーされている保険も少なくありません。
自分が被害者になる時だけでなく、加害者になってしまう時の備えとして、加入しておくことが望ましいです。





近年は、都市部では車を所有せず、自転車で通勤通学する人が増えているそうです。
それだけ、潜在的に加害者にも被害者にもなる危険性がある、ということですね。

以上、自転車愛用者の皆さんにとって、交通安全を考える一つのキッカケになれば嬉しい限りです。





NEXT/STORY