2015.05.14

消毒薬NG!乾燥NG!切り傷にはシンプルな水洗いが効果的!?


ケガにより、皮膚の組織が切れたり裂けたりすることがあります。
通常、皮膚のほとんどの部位で、浅い切り傷程度であれば、まず出血することはありません。
仮に出血があったとしても自然に止まり、自然治癒するでしょう。

ただし、切り傷が神経や血管、腱などの組織にまで及ぶ場合は出血量も多くなり、傷口から感染が起こる危険性が出てくるため、注意が必要です。

ということで今回は、切り傷の対処法を見てみましょう。

圧迫して出血を止める

切り傷を負ったら、出血があれば、まずは出血を止めましょう。
出血している部位を手や指で押さえ、5分程度圧迫すれば、ほとんどの出血は止めることができます。
なおその際、可能であれば、出血部位を心臓よりも高い位置に持ち上げるようにしてください。

消毒液は使っちゃダメ?

止血できたら、次は傷口を洗います。
傷口が泥や細菌で汚染されたり、異物が入り込んだりすることで起こる感染を防ぐためです。
通常の水道水で問題ありません。
破片など、目に見える大きさのものがあれば、直接取り除いてしまいましょう。


なお、一般的に、“切り傷は消毒するもの”と思っている方が多いようです。
しかし!
消毒薬は組織をかえって傷つけ、自然に治癒する能力を損ねてしまうことが分かっています。
というのも、もともと皮膚には化膿菌の増殖を妨害する常在菌が生息しています。
そして、消毒薬は、その常在菌も含め、傷の治癒に活躍する白血球や血管内皮細胞、皮膚の元になる細胞などにも損傷を与えてしまうのです。

なので、消毒薬の使用は推奨されていないのが現状です。
意外ですよね?
インプットしておきましょう。

早く治すポイントは『傷を乾燥させない』こと

傷口を水で洗い流した後は、できるだけ湿らせた状態を保つようにします。
『カサブタさん!ちょっと待った!まだ早い!』ということです。
実は、傷を乾燥させないことが早く治すポイントとなってきます。

傷口がジクジクしてくると『化膿した!』と思いがちですが、この滲出(しんしゅつ)液には傷を治すために必要な成分が含まれていて、滲出液が懸命に働いていますので、傷口を乾燥させないようにすることが肝心です。
最近では、傷を乾かさない絆創膏もありますので、それらを使うことも有効です。

ただし、切り傷の面積が広い、出血が止まらない、38度以上の高い熱が出る、しびれを感じる、手足が動かない、といった症状があれば、応急処置では対応できない可能性がありますので、すみやかに医師の診断を受けるようにしましょう。



以上、切り傷ティップスでした。





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