2015.05.25

示談交渉の3つのポイント!交通事故を引きずらないためには「プレッシャー」が大事?


『交通事故の後、治療が続いているのに治療費を払ってもらえない…』
『一応、お金の支払いについて示談はできたけど、これ以上本当に請求されないのか不安…』


交通事故の後、損害賠償について示談ができたとしても、被害者と加害者、どちらにも不安がつきまといますし、そんな悩みを聞く事がしばしばあります。
そして、実際に示談の内容を誤解していたり、必要な措置を採っていなかったりと、不備があることも多々あります。

結果どうなるか。
「もらえると思っていたお金がもらえない」「払わなくていいと思っていたお金を払わなければならなくなった」という事態になりかねませんね。

こんなことにならないようにするために、どうすればいいのか。
是非押さえてもらいたい示談交渉時の3つのポイントをまとめました。

(1)「全治」するまで示談はするな

被害者も加害者も、1日でも早く示談を終わらせてスッキリしたい!と思うものですよね。
しかし、「早く終わらせたい」と思うばかりに、ある程度まとまったお金を払うことで示談をした結果…その後の治療にかかったお金の支払いで泥沼のバトルにもつれこむ!!
なんてことも、場合によっては起こり得ます。

そのような“第2のトラブル”を避けるためには、怪我が全治する、あるいは、症状固定(後遺症が発現した段階)するまで示談はしないことが大切です。

『仕事もできないのに…じゃあ賠償金もらうまでどうやって生活すればいい?』
被害者の人は、こう思うかもしれません。

この段階では、最終的な示談はせずに、「内金払い」「仮払い」という形で一部の賠償金を支払ってもらうといいでしょう。

(2)連帯保証人をつけよう

加害者が、自賠責保険だけではなく任意保険にも加入していれば、被害者がお金を取りっぱぐれることはありません。
しかし、加害者が任意保険に入っていない場合はどうでしょうか?

交通事故の損害賠償金というのは、数百万円、数千万円に上ることも少なくありません。
いくら示談で高額のお金を払うことを加害者が約束したとしても、もしも支払えない額だったとしたら“絵に描いた餅”になってしまいますね。
被害者にとっても加害者にとっても、加害者が無理なく支払うことができるように、賠償金を「分割払い」にするのは大切なことなのです。

しかし、分割払いには、ひとつ落とし穴があります。
長い期間になると「ダラけて」しまって、支払いが滞りがちになるのです。
そこで、親兄弟などに連帯保証人になってもらう、ということが有効になります。
もちろん、連帯保証人は「加害者本人が支払わない時に代わりに支払うことになる人」なので、ある程度経済力がなければなりません。

また、親兄弟を連帯保証人にすることには、他にもメリットがあります。
それは、プレッシャーをかけられるということです。
ご存知、プレッシャーとは「圧力」、特に「精神的圧迫」のことを意味します。

『自分の不始末のために、家族に迷惑をかけられない…』
一部例外を除いて、多くの人はこのように考えるものです。
そんな気持ちから、ちゃんと支払いを続けなければならないと加害者は思うようになって、支払いが続く傾向があります。
加害者にとって、このようなプレッシャーがかかるのは悪いことではありません。
むしろ、相互的に良い影響を及ぼす訳です。

(3)公正証書を作成しよう

こちらも、加害者にプレッシャーをかけるための手段です。

示談をしても、単なる示談書を作るだけで終わらせてしまうと、支払いが止まってしまった場合、加害者の給料を差し押さえたりして、強制的に賠償金を取り立てることはできません。
取り立てをするためには、裁判を起こさなければいけないですから。

裁判費用もかかるし、時間もかかるし、裁判を起こしている間に加害者が仕事を辞めたりしたら、全てが水の泡ですよね。
加害者の方も、やっと示談ができたと思ったら、また裁判という面倒事を抱えることになります。

しかし、示談書を「公正証書」にして作成すれば、支払いが滞った時に裁判を起こしたりしなくても、給料を差し押さえたりすることができるのです。





以上、いかがでしたか。

被害者になっても加害者になっても、長期間に渡って事故を引きずらないようにしていきたいものですね。

なお当然ですが、普段の生活の中では、被害者にも加害者にもならないようにしましょう。
たとえ身体が無事だったとしても、事故後はいろんなプレッシャーがのしかかってきます。
強いメンタルを鍛えるよりも、しっかりとした備えを持つ方が賢明です。
余裕のあるうちから、できる対策を。
“後の祭り”は決して楽しくないのですから。





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