2015.04.13

【車が空を飛ばない理由とは?】〜あのころ夢見た未来へ〜


かれこれ四半世紀前、“自分と恋人の未来を予想する”内容のヒット曲があったのを覚えている方もいると思う。 
その曲の中で、恋人との別れ際に、車のブレーキランプを点滅させ、二人の愛情を確認するシーンがある。
何年経っても変わらずに…と強く願う気持ちの表れなのだろう。

また、それとほぼ時を同じくして世界中で大ヒットしたSF映画では、2015年の世界が描かれており、そこでは車が宙を飛んでいたことで有名だ。

しかし、気がつけば時はすでに2015年!


相も変わらず、車は道路の上を走り続けている。
四半世紀前とほぼ状況は変わっていないと言っていい。
せいぜい高速道路が増えたくらいで、道路の上を走ることに変わりはない。

いや、こんな予定調和は面白くも何ともないじゃないか!
では今時分、なぜに、なぜ故に、車が予想に反して空を飛んでいないのだろうか?

車で空を飛ぶために必要なものを考える

車で空を飛ぶために必要なものを考える


まず、飛行機のメカニズムを考えてみると、飛ぶ前には加速が必要となる。
そもそも、翼や滑走路がなければ飛べる訳がない。

『だったら、ヘリコプターのように垂直に上昇させればいいのでは?』とも思うが、大きなプロペラが付いていないことには、地球の引力に逆らって飛ぶことは不可能だ。

というより、プロペラが付いている時点でもはや車ではない。
それは飛行機だ。
十中八九、運転しているのはドライバーではなくパイロットになる。
キャビンアテンダントも搭乗している可能性もある。

「搭乗」って言っちゃってる時点で飛行機だ。

車が空から落ちてくる?

車が空から落ちてくる?


飛行機は航路が決まっており、管制塔がパイロットに指示を出している。
さもないと、飛行機同士がぶつかってしまうからだ。

ここで、仮に車も宙に浮くような技術が開発されたとしよう。
その時にはきっと、管制塔の役目を果たす特殊なカーナビのようなものが開発されているはずだ。

だがしかし、交通事故が起こって車が空から落ちてくるのでは、危なくて外も歩けやしない。
我々が生きるのはノンフィクションの世界だから、コマ単位で編集なんてできる訳がないのである。
これでは空飛ぶ車なんて、実現しそうにない。

着陸するにはどうしたらいい?

着陸するにはどうしたらいい?


技術がさらに進歩して、空中の車も衝突事故を起こすことがなくなった暁には、快適な空中カーライフをエンジョイすることができるはず。

いや、しかし、飛行機同様、ずっと飛びっぱなしではいられないし、目的地に着いたら一般道に降りることになる。

もしかしたら、車用の滑走路なんてものができるかもしれない。

そうでなくとも、空いた道ならそのまま静かに着陸すれば良さそうなものだが、もし道路が渋滞していたら?
下の車を潰さぬよう、空中からタイヤだけニュッと伸ばして無理やり着陸ですか?

これは何とも格好悪い。
ダサイ。
未来の車なのに残念な感じになってしまう。

空飛ぶ車は実に非現実的だった


ということで2015年現在、空飛ぶ車は非常に非現実的だということが分かった。
分かったというよりも、ただの刷り合わせになってしまった。

どこかで開発中という噂を聞いたこともあるが、今のところ車が飛ばなくても不便は感じないし、飛ぶのは飛行機に任せて、車は車で道路を走っているのが丁度良い。



そうそう、飛行機もたまに乗るから楽しいのであって、いつも飛べたらバンジージャンプもパラグライダーもスカイダイビングも、面白みがなくなってしまう。
それと同じだ。
そういうことにしておこう。


冒頭に挙げた歌の主人公は、25年後の車の未来も想像したのだろうか?
もしかしたら、車も愛も、何年経っても変わってほしくなかったのかもしれない。

とにかく、空飛ぶ車に関しては課題が山積みだ。
どこから手を付けていいのかも分からない。






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