愛媛のドライブには、多様な楽しみ方がある!
今治市と広島県尾道市間の瀬戸内海の島々を連絡橋で繋ぐ、総延長約59kmの西瀬戸自動車道は「しまなみ海道」として全国的に知られ、穏やかな海と美しい橋梁が織りなす風景を楽しむ爽快なドライブが人気。
内陸部には「日本のスイス」の別名を持つ「四国カルスト」が広がる。
カルストとは、地表に露出した石灰岩が雨水などによって溶かされて出来る地形で、この「四国カルスト」は秋吉台(山口県)、平尾台(福岡県)と並んで「日本三大カルスト」と称されている。
また、瀬戸内工業地域として発展した新居浜市には、最近注目を集めている産業遺産が待っているのだ。
人気ドライブルート「しまなみ海道」を走るなら、愛媛県に入ってすぐの「道の駅 多々羅しまなみ公園」への立ち寄りがオススメ。
世界有数の斜張橋・多々羅大橋の、下からの眺望がまず素晴らしい!
そして、レストランで瀬戸内海産・幻の高級魚マハタを味わい、特産品センターやふれあい屋台市で、地元の特産品をお土産に購入するのもいいだろう。
また、「しまなみ海道」はサイクリストの聖地として、近年世界的にも注目を集め、2014年10月には国際サイクリングイベントも開催された。
道の駅にはレンタサイクルもあるので、自転車好きが憧れるその道を颯爽と走ってみるのもいい。
車窓とはまた違った風景を味わえる。
《写真提供》株式会社しまなみ
二羽の白鳥が羽を広げたような、全長1,480mの斜張橋「多々羅大橋」。歩いて渡ることも可能。
・アクセス
西瀬戸自動車道大三島IC降りてすぐ
・営業日
無休
・営業時間
9:00~17:00
(レストランは10:00~16:00、LO15:00、繁忙期は変更あり)
・駐車場
300台
利用者無料
・住所
愛媛県今治市上浦町井口9180-2
・URL
「四国カルスト」は愛媛県と高知県にまたがる、東西約25km、南北約3kmに広がるカルスト台地だ。
その台地を縦断する県道383号線は「天空の道」の異名を持つ、爽快な走り心地のドライブルート。
天狗高原、五段高原、姫鶴平、大野ヶ原と、標高約1,000m以上の酪農地帯や高原を縫うように走れば、まるで異国を走っているような感覚に。
日本のカルスト地形としては、標高が最も高いとされるため、手を伸ばせば空に手が届きそうな感覚にもなる。
また、樹齢約600年、樹高約30mの「森の巨人」猪伏の大トチや、ポニー牧場、カルスト学習館などの観光スポットも点在している。
宿泊施設に投宿すれば、満天の星空に包まれる夜空に出会えるだろう。
四国カルストのほぼ中央にある姫鶴平。なだらかな高原で放牧が行われ、風力発電の風車が、天空の光景にピッタリ。
・アクセス
愛媛市内から国道33号線→国道440号線→県道36号線→県道383号線
・休業日
無休
・営業時間
24時間
・駐車場
姫鶴平など各地に駐車場あり
・住所
愛媛県西予市・上浮穴郡久万高原町・喜多郡内子町
・URL
新居浜市には、かつて世界有数の産出量を誇り、日本三大銅山のひとつ「別子銅山」があった。
1691(元禄4)年に開坑され、1973(昭和48)年の閉山までの283年という歴史を持つ産業遺産であり、当時の面影を残した観光スポットとして人気を集めている。
その中心となるのは、銅山テーマパークとして生まれ変わった「マイントピア別子」。
年間約40万人を超える観光客が訪れる。
端出場ゾーンには、鉱山鉄道や観光坑道、砂金採り体験コーナーなど、遊びながら学べる施設が充実。
東平ゾーンは東洋のマチュピチュとも呼ばれ、最盛期には約5,000人が暮らしたという町が遺跡として保存されているのだ。
《写真提供》マイントピア別子
端出場ゾーン本館には、レストラン「もりの風」、「仲持茶屋」など、家族連れでゆったり過ごせる施設もある。
・アクセス
松山自動車道新居浜IC→県道47号線
・定休日
端出場ゾーン:
定期点検休館日あり(2月第3週の月曜日から1週間程度)
東平ゾーン:
月曜日(祝日の場合は翌日)、12月1日~2月末日までは休館
・営業時間
(端出場ゾーン)鉱山観光:
春休み~10月→9:00~18:00
11月→9:00~17:00
12月~春休み→10:00~17:00
※最終受付は終了の1時間前
(東平ゾーン)
10:00~17:00
・駐車場
(端出場ゾーン)400台、利用者無料
(東平ゾーン)71台、利用者無料
・住所
愛媛県新居浜市立川707-3
・URL
愛媛県は、瀬戸内海に面した工業地域の「東予」、県庁所在地の松山市を中心とした文化圏を形成する「中予」、宇和海を挟み九州に面する「南予」の三域に大きく分けられる。
1県の中で、多様な個性を感じ取ることができる愛媛へ、ドライブの旅に出かけてみてはいかがだろうか。
松山の道後温泉も当然ながら押さえておこう♪