2016.03.24

【株の「配当金」】いつ貰える?利回りってどう上がってどう下がる?

一歩一歩、着実に。


さて、株について軽くおさらいですが、企業の株を購入して、株主でいることによって得られる利益には、主に「売却益(値上がり益)」「株主優待」「配当金」の3種類あります。

そして中でも、投資資金を増やすために「売却益(値上がり益)」に注目する人は多いのですが、一方で、長期投資では「配当金」に注目することも効果的だったりする訳です。


今回は、そんな配当金についてご説明します。

配当金とは?

配当金とは?


配当金とは、ある一定期間で企業が稼いだ利益のうち、その何%かを株主に対して還元するお金のことで、これは単純に、企業の業績が上がれば配当金は高く、逆に業績が低い時には配当金も低くなります。
また、一年ごと、半年ごと、四半期ごとなど、企業によって支払いのタイミングは異なるので、各企業の情報を事前に確認しておきましょう。

なお、投資対象企業が大幅な赤字決算時は配当金が支払われないこともありますが、それ以前の黒字利益を純資産として内部留保している場合であれば、内部留保分から配当金が支払われるケースも珍しくありません。

ちなみに当然ですが、企業の業績がどんなに赤字であっても、配当金がマイナスになる(株主からお金を集め直す)ことはありません。

このように、株を保有している期間に継続的に発生する利益を“インカムゲイン”と言いまして、配当金の他にも、株主優待が含まれます。

「配当利回り」とは?


配当利回りとは、株価に対する1年間の配当金の割合のことを指し、以下の計算式で算出されています。


■配当利回り(%)=1年あたりの配当金額÷株価×100

例えば、1年あたりの配当金額が200円、株価が8,000円の場合には、配当利回りは以下となります。
200円(配当金額)÷8,000円(株価)×100=2.5%(配当利回り)


また、株主優待がある場合は、優待の額面価値も合算すると、より正確な配当利回りを算出できます。
そして、配当利回りは一般的には1~2%程度であることが通例で、配当利回りが2%を超えると高配当銘柄と判断される傾向にあります。


そして、配当利回りで最も注目すべきなのは、上記の式で、分母になる『株価』の部分です。
というのも、配当利回りが一定の銘柄であれば、株価が上がるほど配当金額も上がりますよね。
つまり、高配当を目指すのであれば、今後、値上がりが期待できる銘柄が優良銘柄と言える訳です。


なお、株への投資では、やはり短期的な売却益が注目されがちですが、配当金というのは、銀行の定期預金金利(※現時点で0.02%~0.2%が一般的)よりも利回りが良いので、長期的な資産形成策として、配当金メインの株式投資を行うのも賢い選択だと言えます。

「配当金権利確定日」「権利落ち日」とは?


そして、配当金を受け取る時に重要になるのが、「権利確定日」と「権利落ち日」の2つです。

「権利確定日」とは、当該タイミングで株式を所有している株主に対して、配当金を分配する期日のことです。
ここで意識しておきたいことは、権利確定日に株式を購入しても配当を受け取る権利は得られないということです。
大きな理由としては、株主名簿の書き換えには事務的な時間がかかるからですね。
なお、この日までに購入すれば配当金を受け取る権利を得られる!という購入期日は、権利確定日の3営業日前の『権利取り日・権利付き最終日』となります。


一方、「権利落ち日」とは、 『権利取り日・権利付き最終日』の次の営業日のことで、その日以降に株式を購入しても、配当権利は得られません。
ここで注目すべきは、高配当銘柄というのは得てして、権利取り日に向けて株価が騰がる傾向がある点ですよね。
これは、高配当を目当てに権利取り日までに、株式を所有しようとする投資家がガンガン増えるからです。
逆に、権利落ち日以降は、株価の急な下落が発生することもありますが、これは、配当権利のみが目的だった人や、以前から株を所有していた方が、急騰のタイミングでキャピタルゲインを狙って株を売却するからです。


結局のところ、年度末ギリギリに滑り込んで、高配当株を購入できたと思っても、権利落ち日以降の購入として扱われるので配当権利は得られませんし、おまけに、購入後に株価の下落を受けて、大きな損を出してしまう恐れすらあるということは覚えておいてください。
ですので仮に、月末や四半期末などのタイミングで株を購入する場合は、配当金や株主優待の権利確定日にかかっていないかどうかは、しっかり意識しておきましょう。

配当金が支払われる時期


実際に配当金が支払われるのは、株主総会が終了して、配当金額が確定した後です。

例えば、3月末日が営業年度の〆であれば、3月~6月頃に、銀行や証券会社の口座に振り込まれることが多いです。

また、為替や配当金領収書が自宅に郵送されてくる場合は、権利確定日の月から3ヶ月後くらいまでの時期に届きますので、配当金領収書が届いたら、郵便局や銀行の窓口で換金しましょう。

期限切れになった配当金は受け取れる?


ここで、自宅に郵送されてくる配当金領収書を換金する場合に注意しておきたいのですが、窓口での支払い期間は1ヶ月程度であることが一般的です。
仮に、窓口期限を過ぎてしまった場合は、証券代行会社や企業の配当金を管理している信託銀行の証券代行部署などに郵送して、支払い手続きを受けることもできますが、それにも期限があります。
最終的な支払い期限は企業によって異なりますが、多いケースは『確定日以降3年間』で、大手企業では5年間としている場合もあります。

なお、いずれにせよ、支払い期限は配当金領収書に記載されているので、最も無難なのは、領収書が届いたらすぐに換金してしまうことですね。

最後に


今回は、株式投資によって得られる利益のうち、配当金について解説しました。

配当金は株主優待同様、株式を保有している間はずっと発生するインカムゲインです。
インカムゲインは、売買することによって得られるキャピタルゲインよりも目立たないものの、銀行の預金金利よりはずっと高利回りのものは多いので、権利確定日などに注意しながら、高配当を期待できる銘柄の購入も視野に入れておきましょう。






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