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車中泊シリーズ2回目の今回は、“睡眠”にターゲットを絞ります。
『車中泊に興味はあるけど、ちゃんと寝られるか心配…』という声も聞かれますし、特に、冬の季節は気温が低く乾燥もしやすいので、初心者の方はなかなか実行に移せないといったことも多いと思います。
しかしですね、事前にちょっとした準備をしておくことで、車中泊の快適性は大きく変わってきますし、中には、車中泊で使用する就寝具(ベッド)などを自作している方もいらっしゃいます。
ということで今回は、車中泊を快適なものにするうえでのコツ、就寝具のDIY術などをご紹介します!
車中泊して一晩を過ごす際、具体的にどういった弊害が生じるのか、以下で、車中泊睡眠で主にストレスの原因となるものを3つ記します。
【1】温度と湿度
こちらは当然ですが、車は居住用として製造されている訳ではないので、一般的な部屋の室内と比べると、車内というのは快適な温度を保つことは難しいですよね。
例えば、夏は熱気がこもりやすく、冬は車内の温度を維持しづらくなってきます。
また、温度だけでなく、湿度も注意しておきたいポイントで、湿気が溜まりやすい梅雨の時期、乾燥しやすい冬などには、適した湿度を保てるような工夫を施すことが求められます。
【2】車内スペースの広さやデコボコ
車内はスペースが限られており、そのスペースの中で、睡眠するための場所を作り出す必要があります。
シートに座った状態で寝ることも可能ですが、そういった体勢では疲れが取れず、睡眠不足に陥りやすくなってしまいますよね。
また、シートやトランクのデコボコも、快適性を失う要因となります。
【3】車外の音
そもそも車のドアはそこまで遮音性が高くないので、車中泊をしていると、車外の音によって起きてしまうこともあります。
例えば、車が近くを走る音や雨風の音、人の話し声など、騒音となりうる音には様々なものがあります。
特に、夜~早朝以外の時間帯に睡眠を取る方は、しっかり音対策をしておく必要もあるでしょう。
では、上記の「壁」を乗り越えるためには、どのような準備をしておけばいいのでしょうか?
<1>温度と湿度 に関して
気温と湿度が高い夏場は、1年の中でも特に車中泊に向いていない季節だとされていますが、気温と温度が比較的低い“高山地”などの場所を選べば、夏場でも車中泊をすることは不可能ではありません。
また、頻繁に窓を開けて風通しを良くしたり、冷感素材の寝具を使ったりするなどして、快適に寝られる工夫をしてみるといいと思います。
なお、気温と湿度の低い冬に関しては、まずしっかり防寒対策をすることが重要です。
車の暖房は、ガソリン消費やマナー違反が問題になることもあるので、別の防寒対策を用意しておきましょう。
暖房以外の主な防寒対策としては、以下が挙げられます。
●断熱性が高い素材の寝具を使用
●湯たんぽやカイロ、電気毛布などを持ち込む
●体温を維持しやすい服装を心がける
また、乾燥が気になる方は、シガーソケットに差し込めるタイプの加湿器を持参しましょう。
<2>車内スペースの広さやデコボコ に関して
車種によっても異なりますが、車内のスペースはシートをどれぐらい傾けられるのかによって大きく変わります。
後部座席などに不要なものが置いてあったりすると、シートを最大限傾けられないこともあるので、出発前に掃除しておきましょう。
車内のデコボコについては、車中泊専用のマットレスなどを敷くことで、ある程度は緩和できますし、マットレスの素材にこだわれば、ベッドとそこまで大差ない寝心地を演出することもできますよ。
<3>車外の音 に関して
車の遮音性そのものを高めるのは難しいので、車外の音が気になる方は“耳栓”を用意しておくことをオススメします。
なお、人によって耳の形状が異なるので、自分の耳に合う耳栓を準備しましょう。
また、車が通りにくい場所、人があまり集まらない場所を選べば、それだけで音に悩まされることはなくなります。
時間帯によっては、車通りや人通りのボリュームが異なるので、事前にリサーチしておくと万全です。
ただ、基本的には車中泊を行うシチュエーションというのは夜中が多くなってきますし、うるさい音はない環境が多いと思うので、そこまで音に神経質にならなくても大丈夫だと思います。
車中泊を趣味にしている方の中には、車中泊で使用する寝具を自分で作って、より快適な空間を完成させている方もいらっしゃいます。
以下では、初心者の方でも比較的簡単に作れる、オリジナルベッドの作り方をご紹介します。
(1)寝るスペースの「縦×横」の寸法を測る
この寝るスペースの寸法が間違っていると、ベニヤ板が車内に収まりきらなくなってしまう恐れもあるので、できる限り細かく計測するようにしてください。
(2)寸法に合ったベニヤ板を用意する
測った寸法を参考にして、サイズがピッタリなベニヤ板を探します。
なかなか見つからない場合は、少し大きめのベニヤ板を探し、のこぎりなどを使って自分でサイズを合わせましょう。
(3)ベニヤ板同士を繋ぎとめる
蝶番(ちょうつがい)などを使って、ベニヤ板同士を繋ぎとめていきます。
すき間ができないように、綺麗に揃えてから繋ぎとめます。
なお、綺麗に折りたためる構造にしておけば、持ち運びにも困りません。
(1)シートの高さと差があるスペース(※運転時に足を置くところなど)の「縦×横×高さ」の寸法を測る
(2)寸法に合ったすのこと脚部となる木材を用意する
すのこに関しては、板材を何枚か用意して、自分で作ってしまって問題ありません。
脚部となる木材については、(1)で測った高さに合うものを選ぶようにして、また、安定性に欠けると壊れやすくもなるので、耐久性のある木材を用意してください。
(3)すのこ部分と脚部を繋ぎとめる
すのこ部分と脚部を繋ぎとめる際は、「ハンガーボルト」や「爪付きナット」を使用すると便利です。
また、ネジで脚部を取り外せる構造にしておけば、持ち運びに困ることもありません。
以上の工程で、ベニヤ板のベッドとすのこ台は完成な訳ですが、その後、やはり敷き布団にこだわらなければ、快適な睡眠空間は出来上がりませんよね。
そして、車中泊ではマットレスを敷き布団として使うケースが多いですが、マットレスにもいろんなタイプがあるので、選ぶ際に、価格やサイズだけでなく、素材や断熱性にもこだわることが大切です。
なお、車中泊専用のマットレスというのも販売されていますが、他の普通のマットレスでも代用することは可能です。
代用できるマットレスとしては、例えば、以下のようなものがあります。
■エアマットレス
空気を抜けばサイズが小さくなるので、簡単に持ち運ぶことができます。
■キャンプ用マットレス
薄い構造になっているマットレスですが、エアマットレスよりも手軽に持ち運べます。
ベニヤ板のベッドで完全フラットにしてから、その上にキャンプ用マットレスを敷けば、車内のデコボコも気にならないでしょう。
いかがでしたか。
車中泊では、事前にちょっとした準備をしておくだけで、安眠しやすいスペースを作り出すことが可能です。
自分の好みや車種に合うかどうかも考えながら、より快適な空間を作ってしまいましょう♪
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