2017.11.14

道の駅/カートラベラーのオアシス/通りすぎるには小粋すぎる

道の駅ちょっとおもろい


これまで『道の駅』というのは、休憩に少し立ち寄るぐらいが関の山で、トイレと水分補給、せいぜい軽食で小腹を満たす程度の場所だった。
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのような感覚で、ウリは地元の特産品が置いてあるぐらいのもの、という印象だった。

ところが、今や道の駅は各地にどんどん数を増やし、設備面でも大きく進化を遂げている。
毎年増加の一途を辿っている道の駅だが、国土交通省のまとめによると、2017年度で1,117駅もあるという。
そして、目覚ましいのが、施設の充実ぶり。


そんなことで今回は、このところ話題の道の駅を適当にご紹介。

道の駅で、遊んで泊まって、ふぅ~

道の駅


珍しい施設を備えた道の駅、休憩だけでなく泊まりも可能な道の駅、温泉に浸かってゆっくりできる道の駅、などなど。

もはや道の駅は、ただの通過点ではない。

①珍しい施設がある道の駅

最近いろんなメディアで、高速道路のサービスエリアの凄味がアピールされているが、道の駅も負けてはいない。
むしろ、下道の地の利を活かし、ユニークな施設が増えている。

群馬:水紀行館:ボルダリング

水紀行館

群馬県最北端の道の駅「水紀行館」。
野菜が美味しい旧みなかみ町にあるので、物産中心の道の駅かと思いきや、実は“遊べる道の駅”を謳った極めてアクティブな道の駅だ。
中でもオススメが、ボルダリング。
本格的なクライミングウォールが設置されているにも関わらず、道具のレンタル込みで、なんと700円。
普通のスポーツジムでも1回1,000円や2,000円かかることを考えれば、手軽にガチのボルダリングが楽しめるあたりは素晴らしい。

千葉:保田小学校:廃校リフォーム

保田小学校

千葉の南房総にある一風変わった道の駅が「道の駅 保田小学校」で、その名の通り、廃校になった小学校を改装した施設。
当時の教室などもそのまま残した形で設計されていて、しかも、宿泊OK。
教室を改造した宿泊部屋は、1グループ4人宿泊可能なものが10室用意されていて、他にも、15人ほど泊まれる大部屋も用意されているので、グループ旅行にも使える。

岐阜:白川郷(合掌ミュージアム):世界遺産

合掌ミュージアム

白川郷は、誰もが知る世界遺産。
とは言うものの、なかなかその細部まで知ることは難しいし、探検に時間もかかる。
そこで、「道の駅 白川郷(合掌ミュージアム)」。
白川郷の合掌造りの民家を移築し、それをさらに半分解体することで、手軽に内部構造まで見ることができるようになっている。
本家の白川郷を旅して、合掌造りに感動した人には、そのままの勢いでなるべく立ち寄ってもらいたい。
そんな感じの道の駅。


②宿泊施設がある道の駅

ゆっくり部屋で眠りたいという人にオススメなのが、宿泊施設付きの道の駅。
中には、ホテルや旅館レベルの施設を整えた道の駅もある。
特に長旅で、車中泊に飽きたり疲れたりしたときなんかは、道の駅での優雅な一夜がいい。

栃木:ろまんちっく村:豪華宿泊施設

ろまんちっく村

まるでアメリカの豪華モーテルのような印象を抱かせる道の駅が、「道の駅うつのみや ろまんちっく村」。
そこで大人気なのは、年中無休の温水プールだが、もっとゆっくりしたい人は露天風呂付きの温泉へ。
また、併設されている「ヴィラ・デ・アグリ」では、ウッディなコテージ風のツインルームにゆったりくつろげる10畳の和室と、9人まで泊まれる広々とした洋和室が用意されている。

群馬:田園プラザ川場:レトロホテル

田園プラザ川場

日経プラス1が発表する“家族で一日楽しめる道の駅 東日本”の第1位にも輝いた「道の駅 田園プラザ川場」には、蒸気機関車D-51併設のSLホテルがある。
レトロ調の洒落た雰囲気からか、SLファンならずとも人気があり、プレイゾーン、体験教室、ビール工房などを楽しんだ後は、温泉に浸かりつつ、まったり宿泊できる道の駅。

群馬:六合:古民家ノスタルジー

道の駅 六合

“日本で最も美しい村連合”にも加盟しているほどに美しい自然が残る、群馬県は中之条町六合地区。
そして、その景観を壊さず風景に溶け込むように佇むのが、「道の駅 六合」の宿泊施設「お宿 花まめ」。
100年以上前の古民家を移築したものを宿として使用しているため、初めて訪れても、どことなく懐かしい気分にしてくれる。
黒い湯の花が魅力的な応徳温泉は、千年湧き続ける美人の湯としても有名。


③温泉がある道の駅

国内に道の駅が1,000ヶ所以上あることは前述したが、その内100ヶ所以上の道の駅に温泉施設があることは、あまり知られていない。
宿泊施設内に温泉があるところも多いが、基本的には日帰り入浴可で、車中泊をする旅人たちにも優しいオアシスになっている。

岐阜:池田温泉:麗しきオリジナリティ

池田温泉

「道の駅 池田温泉」と駅名に温泉と銘打っているだけあって、期待は裏切らない。
ここの特徴は、温泉が多数用意されていて、1日いても飽きないところ。
例えば、本館にはスライダー風呂やジェットバス、新館には雰囲気抜群の壺湯や歩くことで足の裏を刺激してくれる“足つぼ快道”などが用意されている。
なお、“60歳以上が考えた困り事解決のアイデアグッズ&サービスの販売”を行っている「BABAラボぎふいけだ工房」も、ちょっと覗いてみたい個性的なお店。

鹿児島:湯っ足り館:絶景と共に

湯っ足り館

「道の駅 湯っ足り館」は読んで字のごとく、“湯”にちなんだ道の駅。
さらに、“足”も入っているように、温泉の大きなウリは足湯で、日本最大級の長さを誇っていて、しかも天然掛け流し。
また、温泉の泉質も珍しく、全国でもなかなかお目にかかれない、ラドン含有量34倍の天然ラドン温泉になっている。
おまけに、桜島の近くにあるので、目の前に雄大な桜島と錦江湾を臨め、対岸には霧島連山も目にすることができる。

秋田:ねむの丘:優美な日没

ねむの丘

「道の駅象潟 ねむの丘」は、秋田県の日本海沿いにある道の駅。
ここは、天然の大ぶりな岩牡蠣をその場で開けて食べさせてくれる露店がある道の駅として、観光客に大人気だが、夕刻になれば露店周辺から一気に人がいなくなる。
彼らの目当ては温泉で、建物の4階に位置し、そこから雄大な日本海をパノラマで眺望できるようになっている。
そして、晴れた日には、夕陽が空を染めながら沈んでいく絶景を拝むことができる。


おわりに


高速道路で遠くまで一気に飛ばして移動する旅も結構だが、のんびり下道を走るのも悪くない。

道の駅もありますし、ということで。
そういうことで、さようなら。






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