2016.05.13

「投資ファンド」って何?基本から軽めにゴチゴチに固めてみる回

ファンド!ファンド?ファンド。


株、FX、投資信託に不動産など、投資には様々なものがありますが、「投資ファンド」というのはご存知ですか?
おそらく、その名前くらいは聞いたことがあると思います。

“ファンド”って何かエクスクルーシブな響きがあるよね!専門用語的な音がシンドイよね!と感じるかもしれませんよね。


ということで、今回は投資ファンドの基本的なところを見ていきます。

投資ファンドとは


投資を始めるにあたり、例えば、こんな雀の涙程度の少額資金では投資先がだいぶ限られてしまう!といった脱力感があったりしますよね。
相当なお金持ちでない場合、ほとんどの方が必ずブチ当たる壁です。
また、投資にも種類がいろいろあって、しかもその中でも選択肢が多くて、分からない!選べない!といった方も多く見られます。

こういった雰囲気をなるべく解消してくれそうなのが、投資ファンドです。

投資ファンドとは平たく、複数の投資家から資金を集めて、まとめた資金をプロが運用する集団のことを指します。
ちなみに、「ファンド」というのは「資金」という意味ですね。
そして、運用によって生じた利益は、購入した口数に応じて分配され、その分配金が投資家の利益となります。

かいつまんで言うと、少額資金であっても大きな投資案件に参加することもできますし、投資行為をプロに全部お任せできるので、初心者や忙しい人でも、本格的な投資を楽しめるという側面があります。(自分でやってる訳ではないという意味では、“テイ”だけなので物足りないかもしれませんが)
総じて、投資先選びに自信も確信も持てない初心者や、情報収集に時間をかけられない勤め人などにとっては、非常に香ばしい投資方法と言えます。

なお、この資金を運営するプロのことを“ファンドマネージャー”と言い、一般的に、証券アナリストなどとして証券業界で一定の経験を積まなければ就けない職種ですので、豊富な知識と経験を有していて、相当心強い味方になってくれます。
ただし、投資ファンドから利益が出るかどうかは、ファンドマネージャーの手腕にかかっているので、上手なファンドマネージャーを選ぶことが重要なポイントです。


「投資ファンド」と「投資信託」の区別


なお、「投資ファンド」と聞いて、「投資信託」を思い浮かべる方も多いはずです。
イメージとしては大きく間違っていませんが、厳密に言うと、投資ファンドと投資信託は別物です。


●投資ファンド
複数の投資家から集めた資金を、プロが運用する仕組みとなっている投資全体を指す


●投資信託
投資ファンドのうち、投資信託を運営している業者<投資信託委託業者>の管理の下で運営されているもの


要するに、投資信託は投資ファンドの一種だということですね。

例えば、合コンなどで投資に興味を持っている人を見かけたら、『投資信託と投資ファンドの違い分かる?ねぇ?分かるかい??』と尋ねてみてはいかがでしょうか。
投資ファンドと投資信託の違いを、シンプルに明快に教えてあげるだけで、周りから一目置かれる存在になれること必至です。
なお、ここでのポイントは、ただ単に知識をひけらかすと、ナルシシズムが入った印象を持たれてしまう恐れがあるので、クイズのようなニュアンスで攻めることです。


投資ファンドの種類


では、投資ファンドには具体的にどのような種類があるのでしょうか?
いくつか示します。

◇ヘッジファンド


投資ファンドの中でも、最も耳馴染みのあるのが、「ヘッジファンド」かもしれません。
ハゲタカファンド絡みで一躍有名になった言葉です。
その名の通り、“ヘッジ(hedge)”は“避ける”という意味で、相場が下がった場合の資産の目減りを極力避けながら、とにかく利益を追求することを目的としたファンドです。

そして、ヘッジファンドの主な投資先はファンド会社によって異なりますが、上場株式・債券・デリバティブ・短期金融商品が中心で、これは投資信託と大きくは変わりません。
しかし、投資信託のように、一般的な投資家に広く募集がかけられる『公募型』とは違い、ヘッジファンドは『私募型(しぼがた)』の投資です。
簡単に言うと、機関投資家や富裕層などから私的に大規模な資金を集めて、運用するのが通例です。
当然、マスコミを利用した宣伝などは行われないので、ヘッジファンドを購入するには、インターネットを最大限活用して、目ぼしい運用者を探すしかないのが現状です。
というのも、国内ヘッジファンドでも、海外ヘッジファンドと同様、FA(ファイナシャルアドバイザー)と呼ばれるエージェント(→個人登録の投資顧問業者でファンド会社と契約を結んでいる)が運営しているブログからアクセスするなどしないと、情報の入手が難しいからです。
結局のところ、投資信託のように、大手銀行や証券会社が販売している訳ではないので、人づてや口コミ経由での投資が多いです。

なお、ヘッジファンドの中には、年間50%以上の利回りを叩き出すヘッジファンドも存在します。

◇ベンチャーファンド


ベンチャーファンドとはシンプルに説明すると、主に未公開企業であるベンチャー企業に投資し、エグジット(上場やM&A)時のキャピタルゲインを投資家に分配する投資ファンドです。
つまり、投資した段階よりも株価が上がれば、その差額を利益として受け取ることができるというものです。
資金繰りが難しいベンチャー企業が投資対象となるので、ベンチャーファンドは社会貢献にも繋がるといった側面もあります。

ただし、未公開企業ということは、当然ながら財務状況が不安定な企業も多いので、上場企業に投資する一般的な株式投資と比較するとリスクが高いと言えます。

◇現物ファンド


商品ファンド法における“現物”を対象に、投資を行うファンドを「現物ファンド」と言います。
具体的な現物としては、競走馬、映画製作、アイドル、ラーメンなど多岐に渡り、「事業ファンド」と呼ばれたりもします。

現物ファンドの魅力は、自分が興味のある分野のファンドを選んで投資ができる点です。
興味のある分野であれば、情報収集が苦になることもないでしょうし、半ば応援スタイルで投資に参加することができますね。
加えて、例えば投資先の映画がヒットした時や、競走馬が賞を獲得した時などには、相当な満足感や陶酔感を味わうこともできる投資です。

ただし、現物は不確定要素が大きい対象が多く、闇雲に投資先を選んで大失敗みたいな事態に陥りかねませんので、そこは少し意識しましょう。


投資ファンドの選び方


そして、そんな投資ファンドに資金を預ける際に、ひとつ注意点があります。
複数の投資家が参加するということもあって、投資への恐怖感や慎重さを失いやすくなることです。
自分の裁量で行う投資は、気も張った状態で、ガチンコで向き合うことになりますが、皆やってるから!自分ひとりじゃないから!に見られる、例の危険なムードに流される可能性がある訳ですね。

投資ファンドでも、もちろん損する可能性は大いにあるので、赤信号みんなで渡れば怖くな~い!的な発想で適当に投資ファンドを選んだりすると、危険ですよね。


ということで、投資ファンド選びのポイントを見ていきます。

自分のリスク許容度を考えて選ぶように


投資ファンドによって潜んでいるリスクの大きさは異なるので、自分のリスク許容度を超えてしまっていると、思いのほか相場が下がってしまって、大損を被って、解約せざるを得ないといった状況に陥りかねません。
当然ながら、自分が耐えられるであろう“価格変動のリスク”を想定して、ファンドを選ぶようにしましょう。

分配金に目がくらみ過ぎないように


分配金の大きさだけに着目して投資ファンドを選ぶのは、賢くありません。
なぜなら、通常、分配金が多い投資ファンドほど、相場変動のリスクも大きいからです。
当たり前ですね。
言ってしまえば、ハイリスク・ハイリターンだということです。

もちろん分配金は重要ですが、損をなるべく避けたい方は、基準価格の変動幅が少ない投資ファンドから挑戦してみるといいでしょう。


最後に


一見すると難しそうな投資ファンドですが、だいたいの仕組みや種類を知っておけば、そこまで敷居が高い投資法ではありません。

むしろ、資金の運用を他人に任せる形になるので、投資初心者の方や、投資にリソースを割けない忙しい方に、比較的向いている投資法であると言えます。


もう、長い物には巻かれてみる気配?





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