2016.11.10

道路交通法:実例:胸騒ぎの銀河系コラボレーション

宇宙人も知っておきたい『道路交通法』のこと


<若者>
アンタ、なんでこんな場所で飛ぼうと思ったんだよ。

<宇宙人>
すいません。

<若者>
しかも極めて低空飛行って鬼畜すぎだろ。普通はもっと高いとこ飛んでんだろ。宇宙人てもんはさぁ。人間に見つかったら大騒ぎになることくらい分かってるよね?

<宇宙人>
はい。それはもう重々招致しております。

<若者>
オリンピックじゃねぇんだよ!“招致”じゃねぇよ!“承知”だよ“承知”!耳だけでも、そこの温度感は伝わんだよ、この野郎。

<宇宙人>
すいません。すごいですね。

宇宙人も知っておきたい『道路交通法』のこと


<若者>
じゃあ警察呼ぶから、ちゃんと衝突した時の状況を詳しく説明してくれ。俺、車買ったばっかなんだから、事故で傷モノになってマジで困るんだよね。

<宇宙人>
あ、警察の方に伝える時、私の乗り物はなんと呼んだらいいのですか?

<若者>
シンプルにUFOでいいだろ。

<宇宙人>
未確認飛行物体ではダメでしょうか?

<若者>
地球では同じ意味だよ。

<宇宙人>
地球の人よりオツムが良いことを常にアピールしなさいと、上司からうるさく言われているので。

<若者>
オツムが良かったら、こんなバカデカいのを街中で飛ばしたりしねぇんだよ。ていうか、上司いんのかよ。宇宙人なのに気持ちわりーな。で、宇宙には運転免許って存在しないの?日本じゃ「道路交通法」ってのがあって基本的な交通ルールがあるんだけどな。

<宇宙人>
えっと、飛行に関する法律ならあります。こちらを読んでみてください。

<若者>
おい、なんだこれ。3ページしかねぇのかよ。しかも、『とりあえず上へ飛べ』『前へ行け』『たまにバック』って少なすぎだろ。

<宇宙人>
いえ、3つで十分です。我々は地球の人よりもオツムが良いので。

<若者>
オツム関係ねえよ。ていうか、オマエ宇宙人のくせに、“オツム”なんて言葉よく知ってんな。日本人でも言わねぇぞ。

<宇宙人>
はい。日本語はしっかり勉強しましたので。

<若者>
どんな教材でやってんだよ。

◆ ◆ ◆


ということで、車を運転する際は必ず知っておきたい「道路交通法」の話。
車を運転する人以外も、日常生活を安全に過ごすために知っておいて損はありません。


道路交通法の第1条で、“この法律は、道路で発生する交通上のすべての危険及び障害を防止、除去して、安全で円滑な交通を確保することを目的とする”とあります。

そして、現代の道路交通法で取り締まりの対象となる交通違反は、例えば以下のようなものがあります。

●シートベルト着用義務の違反
●制限速度超過の違反
●駐停車の違反
●飲酒、酒酔い、酒気帯び運転(※自転車も対象)
●信号無視(※自転車・歩行者も対象)



道路交通法は時代に合わせて常に変化しており、運転免許証を持っているいないに関わらず、最も身近な法律のうちのひとつです。

今回は、交通違反の実例を交えながら、道路交通法の役割について見ていきましょう。


歩行者・自転車に関する道路交通法

歩行者・自転車に関する道路交通法


<宇宙人>
ひとつお聞きしてよろしいですか?

<若者>
なんだよ。

<宇宙人>
UFOは、歩行者や自転車と同じ扱いにならないのでしょうか?

<若者>
なるわけねぇだろ、こんな巨大物体。全長何メートルあると思ってんだよ。

<宇宙人>
いえ、これは我々の測定基準では170ppapなので、日本人の成人男性の身長と同じくらいかと思います。ですので、今回の事故はアナタが全面的に悪いと思います。

<若者>
おい、なんだその単位。ここぞとばかりに時流に乗ってんじゃねぇよ、テメエ。

<宇宙人>
いやまあ、いずれにせよ、アナタのオツムが悪いということになります。脳を手術してあげますから、UFOに乗ってください。

<若者>
うわ、リアルに怖い怖い。

◆ ◆ ◆

道路交通法による歩行者とは、“車両に頼らずに移動や歩行をしている人”を指しています。
その他、「身体障がい者用の車椅子」「歩行補助車」「小児用の車」を使用している人も歩行者となり、「自動二輪車」「原動機付自転車」「自転車」を押して歩いている人も歩行者として認められます。

また、軽車両も細かく設定されており、人力車などのリヤカーに該当するものは、一見歩行者でも車両扱いとなってしまうので注意です。
なお、歩行者は公共道路で最も立場が弱い存在として認められていますが、そんな立場を利用しての信号無視などの行為は立派な交通違反なので、ルールはしっかり守りましょう。

◆ ◆ ◆


<宇宙人>
もうひとついいですか?

<若者>
なんだよ。

<宇宙人>
我々の惑星ではUFOがマジで自転車扱いになるのです。だから、車のアナタの方が圧倒的に悪いと思います。

<若者>
“マジで”じゃねぇんだよ、この野郎。それは警察が来てから判断すればいいだろ。さっきからクセだらけの理屈を通そうとするけど、不利なのは確実にそっちだからな。下手すりゃ逮捕されんぞ、オマエ。

<宇宙人>
どうして私が逮捕されるのですか?確かにアルコホールを飲みながら運転してはいましたが、我々的には当然のことだと思います。

<若者>
日本ではアルコホールは自転車でもNGなんだよ!ていうかなんだ、アルコホールって。音楽の催し物とかやってる広場みたいになってんだろ。おう、スベってるよ。

◆ ◆ ◆


2015年6月に道路交通法が改正され、自転車による交通違反も厳しく取り締まるようになりました。
もしも3年間に2回以上の違反行為があった場合、講習の義務が発生し、受講時間はおよそ3時間で料金は5,700円ということで、なかなかの手厳しさです。


なお、自転車による交通違反には「信号無視」「歩道の走行」「ブレーキ制御の効かない自転車に乗る」「飲酒・酒酔い運転」「傘さし運転」「音楽をイヤホンで聴きながらの走行」「スマホを操作しながらの走行」などがあります。
特に最後3つの項目の違反が多く、警察に呼び止められることになりますので、留意しましょう。
それぞれの詳細を記します。


■信号無視
信号無視には、普通に信号の標識に従わない行為と、2段階右折すべき場所でしなかった行為の2パターンあります。いちいち面倒くさくて2段階右折しないというのも、立派な信号無視です。

■歩道の走行
歩行者専用の区切られた道路(歩道)は、基本的に自転車を走らせることができないので、車道を使用する必要があります。例外的な場合もありますが、自転車は車道を走ることが法律で義務付けられています。

■ブレーキ制御の効かない自転車に乗る
競技用の自転車を公道で使用し、人に怪我を負わせるといったことが頻発していますが、このタイプの事故を起こしたほとんどの自転車がブレーキ制御を取り除いた仕様だったために、法律改正に踏み切ったようです。

■飲酒・酒酔い運転
当たり前の話ですが、軽車両に乗る人は皆、飲酒・酒酔い運転の罰則対象となります。自転車でも厳しいペナルティが用意されているので、お酒を飲んだ自覚があれば乗らないようにしましょう。さらに、お酒を飲んだ状態で人に怪我を負わせた場合、刑事罰を受けるか、数千万円にもおよぶ賠償責任を負う可能性もあります。

■傘さし運転
雨の日の自転車の走行はレインコートの着用がベストです。傘を手で持って運転することはもちろんのこと、傘ホルダーを使用するのも基本的にはNGです。

■イヤホンで音楽等を聴きながらの走行、スマホを操作しながらの走行
周囲の状況が判断しづらくなるため、罰則の対象となります。


運転者と道路交通法

運転者と道路交通法


<若者>
もうすぐ警察来るから逃げんなよ。

<宇宙人>
客を待たせるなんて劣悪なサービスですね。

<若者>
警察は国家公務員なんだよ。厳密にはサービスじゃねぇんだよ。

<宇宙人>
へぇ。いかんせん地球滞在経験が浅いもので、知らないことばかりで。

<警察>
こちらのお二人が事故を起こされた方ですか?

<若者>
良かった。待ってたんですよ、お巡りさん。

<警察>
あらあら、宇宙(うそら)さんじゃないですか。ま~たやっちゃったの?頼むから自作のUFOで公道を走らないでくれる?

<若者>
え、コイツ“うそら”って名前なの?

<警察>
そうだよ。この界隈じゃ有名な人だよ。未確認飛行物体って呼んでるアレも4tトラックに巧妙なハリボテ乗せて、それっぽく見せてるだけだから。

<若者>
なるほどね。日本語もペラペラ喋ってるし、妙にボケをねじ込んでくるわけか。このタコ野郎が。

<宇宙>
イカがいいです、タコではなく。

<若者>
うるせぇ。

◆ ◆ ◆

車の運転を対象にしている道路交通法の項目は、刑法にも適用されることもあり、細かい内容が記されています。

特に「シートベルトの着用義務」「飲酒、酒気帯び運転」といったところは、ドライバーだけでなく、助手席に乗る人も処罰の対象となります。
他にも、身近なものとして「初心運転者標識の設置(若葉マーク)」「高齢運転者標識の設置(紅葉マーク)」「運転中による携帯電話・スマホの使用禁止」「チャイルドシートの義務化」などがあり、安全運転徹底のための法律強化が推進されています。

◆ ◆ ◆


<警察>
それじゃ宇宙さん、今回も違反行為について確かめるからね。

<若者>
マジで常習かよ。

<警察>
まずは飲酒運転だけど、これはアルコールチェッカーを使うまでもなく見た目で分かるし、酒臭いし確定ですね。酒酔い運転だから違反点数35点で一発免停です。刑事罰は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金となりますよ。

<若者>
うわ、悲惨だなぁ。絶対に飲酒運転なんかできないよな。

<警察>
それから前回の事故の時も免停を受けていたはずだから、無免許運転ですね。刑事罰は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金ですよ。

<若者>
マジで笑えないんだけど。

<宇宙>
金なら腐るほど持ってるので大丈夫ですよ。

<若者>
残念ながら、この場合は通用しねぇわ、そのキメ台詞。ほとんどの状況で通用するんだけどな。

<警察>
それから改造した車でシートベルトも設置してないし、この車両で駐車違反しているところも目撃されているし、大きさが大きさだから歩行者を怪我させてますしね。

<若者>
オマエ、違反の幕の内弁当みたいなやつだな。

<宇宙>
地球の法律は、我々の惑星では通用しないのです。

<警察>
はい。そのユーモラスな生き様とセンスを叩き直してやるからさっさとパトカーに乗りやがれ。交通規則も守れないアマチャンがベチャベチャブチョブチョ喋ってんじゃねぇぞ、イカボウズ。タコよりイカがいいんだよな?

<若者>
(このお巡りさん、スイッチの切り替えと流れを取り入れる機動性がハンパねぇ。)

◆ ◆ ◆

交通違反は加点性で、累積点数6点を満たせば免停処分となります。
免停になれば運転することができないので、そのまま車を走らせれば無免許運転となり、刑事罰を受ける立場となってしまいます。

また、免許の更新を怠った人が知らずに運転して逮捕されるケースもままあるので、更新手続きなどの通知が来たら、なる早で済ませましょう。


道路使用に関する道路交通法

道路使用に関する道路交通法


<若者>
今日はドイヒーな一日だったわ。

<屋台のオヤジ>
どうしたんだい若者よ。分かりやすく肩なんか落としちゃって。

<若者>
いや、話しても信じてくれないと思うわ。

<屋台のオヤジ>
じゃあちょっと得する話でもしようか。

<若者>
何?

<屋台のオヤジ>
道路交通法ってのは何も交通違反を取り締まるだけの法律じゃないんだよ。俺らみたいな商売やってる人間にも必要な知識なんだ。学生さんも、将来は何の仕事に就くか分かんねぇけど、ちょっとは知っておくといいかもしんないよ。

<若者>
おもっくそ引っ張られてんじゃん。なんで知ってんだよ、ここまでのテーマとくだりをよ。

◆ ◆ ◆

道路交通法の第77条に記載されているのは、主に道路の使用に関する項目です。

道路工事などの作業、広告の設置、石碑や銅像の建設、露天や屋台などを行う場合は警察署の許可を得る必要があります。
安易に路上販売などを行うと、場合によっては懲役処分を受けるので注意しましょう。


おわりに


<若者>
大将、美味しかったです。ごちそうさまです。

<屋台のオヤジ>
おう、気を付けて帰んな。

<若者>
(毎度いい人だな、なんて名前なんだろ?えっと屋台の名前がラーメンUSORAだから…)

<屋台のオヤジ>
ん、どうしたんだい?

<若者>
い、いや、何でもないです。



~ FIN ~






NEXT/STORY