2016.09.20

あのアニメの車に乗る!となったら、とりあえずコレでしょうよ。

乗れるなら・乗ってみたいな・アニメ車(→字余り or 字足らず確定)


そこは最後に「に」でも入れりゃリズミカルなのにとお思いでしょうが、最後はどうしても「車」で終わりたいのであります。
そして、あえてリズムを外すことによって生まれる価値を信じます。

てな具合で、某ロボットアニメの巨匠風を吹かせつつ、荒削りな川柳から入ってみたわけですが、アニメ車って良いですよね。
読者の方々も、一度は乗ってみたいと思ったアニメ車があるのではないでしょうか。


筆者が子どもの頃に観ていたアニメは大人が主人公の場合が多く、彼らは必ずと言っていいほど愛車を持っていましたし、さらには車自体に意志があったり、ロボットだったりすることもありました。
しかも、とびきり“ピーキー”ってやつで、よく壊れたりしたものです。
それをスパナ片手に修理してやろうと悪戦苦闘するシーンなんて、もうたまりません。


けれども、最近のアニメでは、主人公が青少年や美少女という画を頻繁にお見かけします。
もちろん昔もそれ系はありましたが、このところ、やたらと多い気がするのは筆者だけでしょうか。
現代の若いコたちがシブい外車に乗っていたり、ハイチューンの国産車に乗って登場するシーンなんて、まずあり得ませんよね。
こういうのも、時代と価値観の変化を如実に表しているのでしょう。


まあ、大人主人公の愛車が国産ファミリー向け8人乗りだとしたら、ドン引きますが。
否、逆にアリなのでしょうか。
極端な画作りという意味では、SNS界隈を沸かせたり、物好きなファンもいくらかは付きそうでしょうか。


いやはやこの場合、ハードボイルドな魅力が絶対的に必要なわけで、今回はハードボイルド臭を充満させるアニメ主人公の愛車を3台ご紹介します。

フィアットNUOVA500/『ルパン三世 カリオストロの城』

フィアットNUOVA 500/『ルパン三世 カリオストロの城』

崖を走れる車、これ以外知らない。


宮﨑駿氏が監督を務めた『ルパン三世 カリオストロの城』で、ルパン一味が乗っていた1957年製の「フィアットNUOVA500」。
小柄なライトとボディが可愛い、ルパンの愛車です。

序盤に繰り広げられる、クラリスを助けるためのカーチェイスで、手榴弾をぶつけられてもギリギリ無事だわ、後部の空冷エンジンが載るべき部分にターボエンジンらしきものを積んで崖を横走りするわと、おそらくルパンによる大改造が加えられたものと思われます。

ちなみにこの車、名前が幾分ややこしく、“NUOVA”は“ヌォーヴァ”と言い、正確な発音がテクニカルなうえ、アダ名ですら“チンクチェット(“500”のイタリア語読み)”と舌がもどかしいです。
音がツワモノだから逆に覚えやすいというアイロニーも味方に付けている印象があります。

そして、フィアットNUOVA500の魅力のひとつが、オープントップ構造。
車体の上部分であるルーフに幌が付いていて、顔を出すことができます。
劇中でも、次元大介がルーフトップから頭を出して銃を撃ちまくっていますが、あれは元々の仕様。
オープントップは本来的に、車内に積んだ空冷エンジンの音がこもってしまうと超絶うるさいので、その音を上方に逃がすために付けられたそうです。

そんなフィアットNUOVA500ですが、日本はもとより海外でもいまだファンが多く、本国イタリアではこの車だけは排ガス規制において優遇され、通称“フィアット500保護法”という法案が施行されるほど。

それだけ愛されている車なので、現存する車も少なからずアリ。
必死こいて探せば自分のものにできるチャンス大アリ。

作品情報

ルパン三世 カリオストロの城

ルパン三世 カリオストロの城
原作:モンキー・パンチ (C)TMS
【メーカー】ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
【価格】4,700円+税/DVD2枚組



ミニクーパー1275S/『シティーハンター』

ミニクーパー1275S/『シティーハンター』

サイズの割に、やたらパワフル。


新宿を根城にプロのスイーパーとして、依頼人の警護やターゲットの始末を生業とする、冴羽 獠(さえば りょう)。
彼に連絡するには新宿駅の待ち合わせ掲示板に“XYZ”と記す…。
当時はもう街中の掲示板に、必ずこの文字が書かれていたと記憶しております。

冴羽は普段、美女を見ると股間をモッコリさせてナンパしてしまうというチャーミングな一面を露わにしますが、射撃の腕前は世界有数で、仕事をしている最中はシブいアダルトな魅力をこれでもかと放出するキャラクターです。

そんな彼がアニメ版で乗っていた車が「ミニクーパー1275S」なのであります。

英国にて1964年に開催されたブリティッシュモーターコレクションで発表され、当時としては、どエライ排気量1,275ccのエンジンを搭載していました。
モナコを中心に行われるモンテカルロラリーを1964年、1965年、1967年と制覇し、1960年代はモータースポーツを盛り上げる立役者であり花形でした。

そして現在では、“ミニ”と聞けば、そのキュートな形状から女性人気が高い車種と思われがちですが、当時はかなりのハイスペックモデル。
ラリーを制覇できるほどの走破力を有しているわけですから、冴羽のように、歩道橋の階段を登り走行するなんてことも可能かもしれません。

とにかく一度はその実力を試してみたいアニメ車です。

作品情報

シティーハンター

シティーハンター
©北条司/NSP・読売テレビ・サンライズ
※現在、日テレプラスにて『シティーハンター2』が絶賛放送中!


トヨタAE86 スプリンタートレノ/『頭文字D』

トヨタAE86 スプリンタートレノ/『頭文字D』

多くの熱狂的フォロワーをジェネレート。


高校3年生の藤原拓海は、中学生の頃から父親の「トヨタAE86 スプリンタートレノ」に乗り、豆腐を崩さないように山道を運んでいたことから、ハイパーなドライビングテクニックを身に付ける。
そして、挑んでくる者たちと公道で戦っていくことになるのです。

アニメに登場する車で、これほど名が知られている車はなかなかありません。
そもそも車がほぼ主役級の扱いですから、半ば当たり前ですが。

なお、トヨタAE86 スプリンタートレノは、通称“ハチロク - 86”とも呼ばれていまして、今年2016年はニューモデルの86が発売されたことでも話題になっている車種です。
そして、同じ車両型式番号で、トヨタAE86 カローラレビンという車もあります。
1983年の発売当時はカローラレビンの方が人気だったにも関わらず、『頭文字D』の原作漫画の連載が1995年に始まるやいなや、ハチロクの人気が大爆発。
当時はほとんど中古車しか残っていないという市況で、中古でも新車同様かそれ以上のプレミア価格が付くほどでした。

もちろん、ハチロクには藤原拓海が乗っていたということ以外の魅力がいくつもあります。
自然吸気エンジンの独特な音。
車体が当時としては異常なまでに軽いくせに猛烈に力強く走ること。

車は車両重量をエンジンパワーで押して走るようなものなので、馬力が強く、車体が軽いということは、それだけ気味良く快走するということなのです。

ということで、今現在でも人気があり、値段が高騰している模様。
ちなみに、エンジン設計が異なるもののだいたい同じ形をしたトヨタAE85がありますが、こちらはそんなに人気がありません。
不思議ですね。

作品情報

新劇場版 頭文字[イニシャル]D Legend3 -夢現-

新劇場版 頭文字[イニシャル]D Legend3 -夢現-
©しげの秀一/講談社・2016新劇場版「頭文字D」L3作委員会
【メーカー】エイベックス・ピクチャーズ
【価格】4,980円+税/Blu-ray Disc(本編61分・特典映像)



最後に


今回ご紹介した車は、有名アニメの中で大活躍し、なおかつ実存する車の範疇でのチョイスです。


子どもの頃、イカした車に乗って颯爽と仕事をこなす夢を見た人たち!
その中でも、今やイカした大人に成長して小金を持て余している人たち!



とどのつまり、かつて憧れたアイツを手にするチャンスなのであります。
以上。



◇text:牛嶋健/A4studio






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