2016.10.07

<上>鬼平江戸処/羽生パーキングエリア満喫ガイド/上り線:グルメ:お土産8選

鬼平江戸処 │ テーマ型パーキングエリア │ 池波正太郎氏の世界観を堪能せよ


埼玉県川口市から青森県青森市までを繋ぐ、日本を縦断する最長の高速道路が東北自動車道であり、その道路上で一番南、最も東京に近いパーキングエリアが、羽生(はにゅう)パーキングエリアだ。

一般的にPAというのはサービスエリア(SA)と比較すると規模が小さく、食事処も少ないと思うドライバーも多いだろうが、羽生PAはそんなイメージを覆してくれる。


東北道から羽生PA上り線に入ると、眼前に広がるのはあたかも江戸時代にタイムトリップしたかのような景観。



――羽生PAは2013年12月に「鬼平江戸処」としてリニューアルオープンして以来、大変ご好評いただいております。ご存知かもしれませんが、“鬼平”とは池波正太郎氏が記された時代小説『鬼平犯科帳』シリーズの主人公で、“鬼の平蔵”と呼ばれた長谷川平蔵のことです。彼が過ごしたであろう江戸の街並みを再現したのが、ここ「鬼平江戸処」です。


そう教えてくれるのは、羽生PAを管轄するネクセリア東日本の広報担当、遠山玲子さん。
鬼平江戸処は、美食家として知られた池波正太郎氏も満足するはずの美味しいグルメが盛り沢山なテーマパークとのこと。


ということで、お土産やワンハンドフードも含めた、羽生PA上り線の魅力グルメを一挙にご紹介。


■特うな重/うなぎ 忠八

特うな重/うなぎ 忠八


鬼平江戸処にあるグルメの中で最も高額だが、オススメせざるを得ないのが『うなぎ 忠八』の「特うな重(3,200円)」。一食3,000円を超えるという価格設定は、PAのレベルではないと感じる方もいるだろうが、このうなぎ、本当に美味しいので割と納得のお値段だ。


(遠山さん)
――『うなぎ 忠八』は、1897年の創業以来、川魚一筋で営んできた卸問屋『鯉平』が素材の厳選から調理まで全て担当しているんです。熟練した職人が、店内で一串一串、備長炭で丁寧に焼き上げています。皮目はパリッと、中はふっくらの絶品うなぎは、最高ですよ。



その他通常の「うな丼(1,600円)」や、お持ち帰りメニューもある。ちなみに店名の『うなぎ 忠八』とは、小説内で長谷川平蔵が住んでいた場所の近所で評判だった、うなぎの辻売りから付けられた店名とのこと。



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●店舗
うなぎ 忠八

・定休日
無休

・営業時間
10:00~21:00(LO20:30)

・TEL
048-565-2522


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■たいめいけん たんぽぽ麺/中華そば 弁多津

たんぽぽ麺/中華そば 弁多津


江戸時代に中華そばがあった??と驚かれる方も多いだろうが、当然そんな訳はない。店名にある“弁多津”は、鬼平の作中に、のっぺい汁がおいしい店として登場しているが、この鬼平江戸処の『弁多津』は、池波正太郎氏が足繁く通ったという『日本橋たいめいけん』の監修による江戸風中華そばを提供していることで話題のお店。


(遠山さん)
――『中華そば 弁多津』は、かの名店が監修しているだけあって、どのメニューも美味しいです。中でも特に女性に人気のメニューが「たいめいけん たんぽぽ麺(990円)」です。池波正太郎氏も愛したという『日本橋たいめいけん』の中華麺に、ふわとろ卵と海老をトッピング。麺と良く絡み合い、優しい味わいなのですが、しっかり食べ応えもあります。



他には、たっぷり6種類の野菜と薬味が盛られ、冷やしと温かいもの2種類のつけ汁で食べられる「弁多津つけ麺(890円)」、「中華そば 醤油ネギチャーシュー(870円)」など、本格型ラーメンも。



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●店舗
中華そば 弁多津

・定休日
無休

・営業時間
7:00~22:00(LO21:30)

・TEL
048-565-2410


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■まいたけ天もりそば/蕎麦処 本所さなだや

まいたけ天もりそば/蕎麦処 本所さなだや


食通の池波正太郎氏がこよなく愛したお蕎麦屋さん『神田まつや』が監修するお店『蕎麦処 本所さなだや』。この店名も、鬼平犯科帳シリーズに登場し、長谷川平蔵が贔屓にしていたお店と描かれている。


(遠山さん)
――ここのお蕎麦は毎日、別棟にある製麺機で作って出しているので、新鮮な蕎麦の風味を楽しめます。何より、1884年創業『神田まつや』に監修していただいているだけあって、江戸伝統の蕎麦の味を伝えています。特にオススメなのは、これからの季節に美味しい新潟産のまいたけを使った「まいたけ天もりそば(900円)」です。サクサクの衣と噛むごとに旨味が溢れるまいたけとお蕎麦は、絶妙な組み合わせです。



お蕎麦は、冷たいものと温かいもの2種類あるので、季節や気分に合わせて選んでほしいとのこと。その他にも、温かいそばカテゴリーで、厳選鶏と卵を使った「親子南ばんそば(1,000円)」は要チェック。



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●店舗
蕎麦処 本所さなだや

・定休日
無休

・営業時間
10:00~21:00(LO20:30)

・TEL
048-577-6615


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■大海老天重/江戸めし 万七

大海老天重/江戸めし 万七


鬼平江戸処で定食や丼ものを食べたくなったら、『江戸めし 万七』へ。江戸の庶民の味だった田楽味噌を野菜炒めに使った「味噌野菜炒め定食(770円)」など、江戸時代に食べられていたものを再現性高く味わうことができる。


(遠山さん)
――ここの名物は「大海老天重(1,280円)」です。3尾のプリプリの大海老がお重に豪快に詰められた光景は圧巻です。自家製の天丼たれもクドすぎず、ペロリと食べられます。



ここの店名も、鬼平犯科帳に登場する長谷川平蔵の大好物であった、うさぎの吸い物を提供するお店から付けられているそう。なお、提供メニューは全て、江戸料理研究家の福田浩氏監修による“江戸めし”だ。



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●店舗
江戸めし 万七

・定休日
無休

・営業時間
7:00~22:00(LO21:30)

・TEL
048-565-2410


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■一本うどん/軍鶏鍋 五鉄

一本うどん/軍鶏鍋 五鉄


SNS投稿にピッタリなメニューがある。それは見た目も滑稽な、『軍鶏鍋 五鉄』が提供している「一本うどん(800円)」。その店名は長谷川平蔵が足繁く通い、鬼平犯科帳シリーズで最も登場回数の多い軍鶏鍋屋の名から付けられていて、さらにこの一本うどんも、作中で長谷川平蔵が実際に食べているという代物。


(遠山さん)
――『五鉄』は、人形町で1760年から続く老舗の鶏料理店『玉ひで』がモデルだと言われています。「一本うどん」は直径が2cmもあって、茹で時間はなんと2時間です。醤油ベースのおつゆが染みこんでいるので、少しずつ箸で千切りながら食べると、より美味しく感じられます。鬼平ファンからは、長谷川平蔵の気分が味わえると好評です。



この「一本うどん」は開発に3年も費やしたそうだ。また、店名の通り、「特上軍鶏鍋定食(2,300円)」なんてメニューも楽しむことができ、これは極めて贅沢な一品で、玉ひで特製のフォアグラ包み揚げも付いてくる。



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●店舗
軍鶏鍋 五鉄

・定休日
無休

・営業時間
10:00〜21:00(LO20:30)

・TEL
048-598-3300


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最後に │ 江戸の美食 │ 忘れちゃならん甘味とワンハンドフード


江戸時代の粋を感じることのできる品はまだまだある。

以下3つは気軽に購入してみたい逸品と土産だ。



■串くず餅/甘味 船橋屋

1805年の創業以来、そのこだわりとおもてなしで各界の著名人に愛されてきた『船橋屋』の「串くず餅(290円~)」は、お腹が一杯でも簡単に胃に収まってしまうと評判。

串くず餅/甘味 船橋屋

串くず餅



■お好み鯛焼き/人形焼 文楽焼本舗

『人形焼 文楽焼本舗』の「お好み鯛焼き(220円)」は、文字通りのお好み焼き風で、具にキャベツやベーコン、生姜、あげ玉も入った鯛焼き。昨年は50万匹も売れた、絶品ワンハンドフード。

お好み鯛焼き/人形焼 文楽焼本舗

お好み鯛焼き



■喜楽煎餅/みやげ処 屋台連

江戸一番の賑わいと名高い両国広小路の屋台の連なりに見立てられた『みやげ処 屋台連』では、「喜楽煎餅(1,080円)」や「桐屋の黒飴(756円)」など、鬼平ファンならば垂涎、知らない方でも心躍るお土産が多数販売されている。

喜楽煎餅/みやげ処 屋台連

喜楽煎餅





羽生PA上りの鬼平江戸処では、グルメ以外にも、土日には江戸の庶民を楽しませた大道芸、講談、殺陣の実演といった各種アトラクションも楽しめる。

時代劇ファンならずとも一度は訪れ、江戸風情をその身で実感してみてはいかがだろうか。




◇text:牛嶋 健/A4studio

※価格は全て税込表記






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