自動車保険の基礎知識

相手方への補償(対人賠償責任保険)

対人賠償責任保険は最も重要なパーツの1つ

対人賠償責任保険では、事故によって自動車に搭乗中の人(自らが運転する車の同乗者も含みます)や歩行者などの“他人”を死傷させ、法律上の賠償責任を負った結果、その損害賠償の額が自賠責保険で補償される額を超えてしまった場合に、「その超えた部分について」保険金が支払われることになっています。

賠償金として保険金が支払われる内容は以下の通りです。

  • ・治療費:病院の診療代、入院代、投薬代、手術代など
  • ・看護費:付添看護人の費用など
  • ・休業損害(逸失利益):仕事を休んで収入が減少したなど、本来得ることができた収入
  • ・精神的損害(慰謝料):ケガによる精神的苦痛
  • ・その他:通院交通費等、必要かつ妥当な実費

(参考)支払保険金の計算
被害者の損害額×加害者の過失割合-自賠責保険の補償額=対人賠償責任保険の支払額となります。例えば、被害者の損害が300万円、加害者の過失割合が60%だとすると
(300万円×60%)-120万円=60万円
対人賠償保険で支払われる保険金は、60万円となります。

ちなみに、ここでいう“他人”には兄弟姉妹は含まれますが、父母・配偶者・子などは含まれません。
例えば、親がマイカーでバックした時に、誤って後方にいた子どもをひいてしまったというような痛ましい事故のニュースを耳にすることがあります。こういったケースでは、通常、子どもは自賠責保険の補償の対象となりますが、対人賠償責任保険では被害者が「運転者や被保険者の子」であった場合、保険金が支払われないことになっています。
対人賠償責任保険は、自賠責保険の限度額を超えたら補償されるものですが、そもそも誰が死傷した場合に補償対象となるのか?自賠責保険と対人賠償責任保険ではそれぞれ異なっていることを覚えておきましょう。

こんな時には保険金が支払われないので注意!

約款に書いてある「保険金が支払われない場合」には、思わぬ落とし穴もありますので、よく理解しておくことが大切です。

対人賠償責任保険では、主に次の人が被害者になった場合には保険金が支払われません。

  • ・記名被保険者自身
  • ・被保険自動車の運転者、またはその父母、配偶者、子
  • ・被保険者の父母、配偶者、子

記名被保険者は契約時に決めた主に運転する人、被保険者は運転する人、被保険自動車は契約した車、と覚えておけばよいでしょう。また、配偶者は内縁、子は養子を含みます。そして、父母は実父母または養父母で、義父母は含みません。

例えば、マイカーを妻が運転中、同乗していた妻の実父がケガをした場合はどうなるでしょう?運転手である妻の実父が被害者ですから、保険金は支払われません。夫が運転していた場合は、妻の実父は夫の義父なので保険金が支払われます。

ちなみに、マイカーで配偶者や親子にケガを負わせてしまったら、人身傷害保険で補償されますので安心してください。
人身傷害補償保険とは? | 自動車保険の基礎知識

その他、対人賠償責任保険では以下のような場合に保険金が支払われないことになっています。

  • ・保険契約者や記名被保険者の故意
  • ・戦争・内乱・暴動等による損害
  • ・地震・噴火・津波による損害
  • ・台風・洪水・高潮による損害
  • ・核燃料物質に汚染された物質等に起因する損害
  • ・競技・曲技参加中(練習を含む)や試験走行中、競技等を目的とする場所での損害
例えば、洪水で走行不能となった自動車が流されて歩行者にぶつかったような場合は、保険金が支払われません。地震等の災害や戦争が原因の場合、充分注意していても避けられない事故は不可抗力ということで賠償責任が発生しないことになります。また、レースに参加したり、サーキットでテスト走行したりしたときの事故などは補償されません。最近ではサーキットで体験走行などもできますが、事故を起こしたら対人賠償責任保険のみならず車両保険なども含めて任意保険は使えないことは知っておいてください。

対人賠償責任保険は無制限で加入

人身事故では、場合によっては事故の相手方への損害賠償の額が自賠責保険の範囲内におさまったことで、対人賠償責任保険の出番はないこともありますが、対人賠償責任保険に加入しておけば、特に過失が大きい事故の場合、保険会社が自賠責保険の支払いを代行してくれますし(対人一括払い制度と言います)、示談交渉も保険会社が進めてくれます。

自賠責保険におけるケガの治療費等に対する保険金の限度額は120万円ですので、数日の通院で完治するようなちょっとしたケガであれば、自賠責保険のみで十分にまかなえてしまいますが、働けないことによる休業損害や慰謝料など、事故でケガをしたことによって発生したさまざまな損害が含まれていますので、場合によってはあっという間に120万円を超えてしまうでしょう。

だから、ほとんどのドライバーは任意保険にも加入して備えているという訳です。

「対人賠償責任保険」の補償額としては「無制限」を選択するのが一般的です。自賠責保険に少し上乗せして、合計で5000万円くらいの保険金額で十分ではないかという意見もありますが、賠償額は高額化する傾向にあり、しっかり加入しておけば、煩わしい保険金請求手続きや示談交渉を保険会社に任せることができるので、無制限で加入しておくことを強くおすすめします。
高額な対人・対物賠償事故は他人事ではありません | ガッチガチ自動車コラム

※本ページに記載されている情報については一般的なものとなっており、保険会社によっては定義・ 補償内容等が異なる場合があります。また本ページに掲載されている情報は、特定の保険商品の募集を目的としたものではありませんので、保険契約の締結や変更手続き等に際しては、保険会社から提供される情報をご参照いただきますようお願いいたします。

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